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2017-06

チェンバロ発表会 - 2017.03.26 Sun


J.S.Bach:Prelude und Fuge f-moll BWV857

19日(日)グレゴリオの家にてチェンバロ発表会。2007年から坂由理先生にこちらでお世話になって約10年、この3月でひと区切りをつけることにしました。お御堂での発表会は、楽しみのひとつ。この曲は個人的に大好きで、生徒には平均律を学び始めると割とすぐの時期に課題にします。でも自分では人前で弾いたことがなかったので、この機会に記念になりました。うまくいった演奏でもないのですが、記録としてUPします。f-mollはチェンバロで調律しにくく、Bachの鍵盤作品にもそれほど多くない調。お時間ありましたら、どんな響きがするか聴いていただけたら嬉しいです。

チェンバロ発表会 - 2016.03.14 Mon

やることが多くなってきてバタバタしている今日この頃です。昨日は、参加をかなり迷った(準備不足は目に見えていたので…汗)チェンバロの発表会でした。2年ぶりです。ここに通い始めて9年。この私の緩さを理解してくださる坂先生のおかげで、続けてこれています。仕事に関係なく(結局は影響していると思うのですが…)音楽をやる喜びも大きい場所です。上手く弾けたわけでもないのですが、自分のHDR-MV1で録ってきたものを限定YoutubeでUPしました。この聖堂で弾けるのも魅力。雰囲気など、味わっていただけたら嬉しいです。

2016年3月13日(日)聖グレゴリオの家 聖堂
J.Duphly:Les Graces 三美神、La de Belombres ラ ド ブロンブル
※音量小さめです(←大きくする方法がわからず)。スミマセン…

今回はフランスバロックのデュフリ(1715〜1789)の作品を2曲。またフランスもの、チャレンジしたいです。チェンバロクラスの皆さんにも久しぶりにお会いして、その演奏に刺激を受けました。フランス、ドイツ、イギリス、イタリアのバロックを堪能し、祈りにも似た時間を過ごしました。

チェンバロ発表会 - 2014.03.23 Sun

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J.S.Bach :Toccata G-dur BWV 916

今日はチェンバロの発表会@「聖グレゴリオの家」聖堂。バッハのトッカータを弾いてきました。習い始めて7年、初めてチェンバロで念願のバッハを人前で弾きました。自分で決めたとはいえ、その音の多さと構造の複雑さに最後まで泣かされることに。隣の音を触ってしまう率が高く、鍵盤の幅を的確に取る感覚に苦労しました。

トッカータといえば、私たちピアノの人間は、まずドビュッシーの「ピアノのために」、ラヴェルの「クープランの墓」、プロコフィエフとかシューマンとか、その辺りから触れます。タカタカと規則的に刻む技巧的な音楽がトッカータ、とずっと思っていました。実はピアノでもバッハのトッカータは弾いたことがなく、今回初めて勉強。(トッカータの詳しい説明はこちらをどうぞ)バッハのトッカータは構造的になっていて、最後にフーガが来ます。このG-durのトッカータは即興風な音階、分散和音、和音の連続を織り交ぜた1楽章、ゆっくりとした2楽章、そしてフーガの3楽章というような構成になっています。技巧的であることに加え、やっぱり即興的である、ということがポイントだと感じました。ところが弾く事に必死になり、自由さや洒落っ気まで行かせてもらえない!ホント、バッハは即興演奏の名手だったのだろうと伺い知れる作品群です。今回のチャレンジとしては、2楽章にかなり装飾音を入れたこと。これは通低で勉強したことを自分なりに応用して、(だいたいは決めていたけれど)楽譜に書きこまずにその場で入れてみました。トッカータの即興性に少しは近づいてみたっかったのです。あとはなんとかタッチを軽くできないか・・・弦が撓るような響きを出してみたいと録音を重ねて練習してみましたが、ここはまだまだ先が長そうな課題。先生曰く、次はフレスコバルディのトッカータを知っておいた方がいいとのこと。やはりイタリア起源のトッカータ、元祖を知る事でまた認識が変わりそうです。

明日はピアノで弾く仕事もあり、ここ数週間はスピネットとピアノを往復していました。やるほどに、2つの楽器の違いを認識させられます。今やモダンとピリオドを弾きこなす人はけっこういらして、凄い事だなぁと思う。10年超えたら1度チェンバロだけ、またはチェンバロとピアノと混ぜて・・・そういうコンサートをやってみたい!という気持ちは、日に日に強くなっています。

チェンバロ&出張レッスン - 2014.02.25 Tue

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散歩へ行った石神井公園の梅。4月のお仕事の楽譜が届き、6月の発表会の打ち合わせを大嶺先生とさせてもらったり、と新年度を感じることも増えてきました。

先週はチェンバロレッスンへ。来月の発表会、今年は出るので追い込み中です。タッチのニュアンスを出すのに苦労しています。弾むような響きを出しつつ、つながりも出したい。最近家ではピアノを弾いている事が多いので、スピネットもそろそろ活躍させたいです。そのスピネットを作ってくださった野村満男先生の新刊もゲットしました。チェンバロ・クラヴィコード関係用語集野村先生は都芸時代の専任の先生で、音楽史など習っていました。当時からチェンバロを作っていらして、この世界のパイオニア的な存在。チェンバロに関するわからない言葉が索引できるので、重宝しそうです。


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この週末は自宅レッスンに加え、我が家から1時間ほどの中本先生宅へ出張レッスンへ行ってきました。最近2~3ヶ月に1回、先生のレッスン室にお邪魔してます。小6~中2の生徒さんたちを見させていただきました。学校の部活や行事もこなしながら、チェルニー、バッハ、古典のソナタを同時並行しています。彼女たちは現段階で音楽家を目指しているわけではないのですが、趣味・専門に関わらず、こうした組み立てでレッスンを続けていることは嬉しいことです。学年が上がって忙しくなると、どうしても弾きたい曲だけ弾くという風になってしまいがちで、時間的に仕方ないことかもしれませんが、ちょっと惜しいことだなぁと思っていたので、彼女たちの姿を見て清々しい気持ちになりました。

帰りは、雪で家こもりの週末を2回経て給食係(ワタシ)も少々疲れ気味、ということで外食。写真はその前菜プレート。いい気分転換になりました。

バロックダンス - 2013.03.08 Fri

7日(木)春の陽気が漂うなか、チェンバロを習っている聖グレゴリオの家で、浜中康子先生による「バロックダンス」講座に参加してきました。今まで興味がありながら、体験するのは初めて。エキサイティングな時間でした。

まず、バロックダンスの歴史や、舞踏譜についてなどを教えていただき、その後、基本の姿勢、ダンスに入る前の体勢、パドブーレなどいくつかのステップを実際に体験。普段やったことのない動きに、ボキボキと骨が鳴り(笑)それでも、音楽に合わせて見よう見まねでステップを3拍子、2拍子と踏んでいくと、面白くなってきます。浜中先生は、動きの意味や、前後との流れ、呼吸などについても教えてくださり、動きの向こう側が見えてくるようでした。

今回はサラバンドグループの「パッサカリア」と「シャコンヌ」中心にということで、サラバンドについて詳しく教えていただきました。なるほどね~、2拍目の扱い方って、いつも「どういうことなんだろう」と思っていたのですが、先生が踊ってくださる頭の浮き沈みを見ているだけでも、その感じ方がよくわかります。そして、ダングルベール「アルミードのパッサカリア」と「ファエトンのシャコンヌ」を実際にチェンバロで演奏し、各部分を取り出して、対応する舞踏譜から、どんなステップが付いているかを見ていきました。前回書いたとおり、私はシャコンヌを弾いたのですが、今回で「シャコンヌ」のイメージがガラっと変わりました。同じくこの講座に参加していた友人の飯野明日香さんとも話していたのですが、私たちってバッハの無伴奏Vnパルティータの「シャコンヌ」からイメージ入ってしまうよね、と。でも、こうして「シャコンヌ」とは元々どういう踊りであったのか知ると、バッハのあの作品の斬新さ・凄さも、もっと肌身に感じるし、他のシャコンヌ作品を弾く時に今までとは違うアプローチになるなぁと思いました。

まず踊り無しで弾いてから、踊ってもらいながら弾いたのですが、先生に「演奏が変わってきた」と言われて、私自身もそれを実感しました。先生の動きが視野に入ると、拍の感じ方や雰囲気が伝わってくるのです。それを後で先生にお伝えしたところ、実際にステップを体験してから演奏に入ったのも大きかった、とおっしゃっていました。ほんの少しの時間でも、身体がそのステップを知ることで演奏につながる・・・面白い体験でした。

没頭した2時間半、写真も撮り忘れ・・・。Youtubeをリンクします。私の通低の先生で、先日お亡くなりになられた芝崎久美子先生がチェンバロを弾いていらっしゃいます。後半では、この講座にもあった「アルミードのパッサカリア」の一部も見られます。
「ピアノ300年コンサート」より

もうひとつ
「第8回ミュージックブランチ」より

浜中康子先生HPはこちら。先生は都芸の先輩でいらっしゃいます。
http://www.baroquedance.jp/

終わってからの先生と参加者でのランチも、色々な話題が出て楽しかった~。企画してくださった坂先生、境さん、ありがとうございました!

チェンバロフェスティバル - 2012.10.10 Wed

昨年から始まっているチェンバロフェスティバルという催し物。コンサートやマスターコースなど、豪華なラインナップで行ってみたいと思いながら、まだ足を運べていません。昨年1回目に「子供のためのレッスン」枠があることを知り、小学生の生徒さん達が参加させていただきました。昨年に引き続き今年第2回目も参加した生徒さん(小5)から、素敵な写真が届いたのでご紹介。インヴェンションでレッスン受講です。
チェンバロフェスティバル1

おっ、スピネットも体験中!子供の頃から、チェンバロが身近に感じられるチャンスがあるのは有難いです。タッチや響きを経験し、バロック時代の作品が楽器を通してより身近になるといいなぁ。来年も10月にあるそうです。
チェンバロフェスティバル2

4段譜へチャレンジ - 2012.05.26 Sat

先週チェンバロのレッスンへ行ってきました。今はフーガやリチュルカーレなどポリフォニー(多声音楽)に取り組んでいます。そのなかで、先生から「4段譜に書き直してみたら?」という提案がありました。その後、先生と資料室へ行き、フレスコバルディ作品の4段譜を見せてもらいました。当時は鍵盤音楽であっても2段譜ではなく、4声それぞれ別々に、4段で書かれてあるのです。バスは第3線にポッチリが付くヘ音記号(通常はご存知のとおり上から2線目にポッチリ)、位置の異なるハ音記号がテノールとアルト、そしてソプラノのト音記号。ほぼスコアリーディングの譜面です。こんなものを当時の人は読んで弾いていたのか・・・すごいスキル!典型ピアノ科、ト音記号とヘ音記号に慣れきっている私の目では、この4段譜をすぐに読めそうにもありません。このフレスコバルディ作品も、現代人用に?!2段譜に書き直されているものも出版されています。

読めるか読めないかは別にして・・・この視覚的な印象は大きいなとも思いました。「お~~4声のポリフォニーだ!」という感覚が2段譜で4声を見るより、はっきり感じとれます。合唱曲のパートを別々に書かれてあるようなこのスコアを鍵盤で弾ければ、より多声を明確に聴きながら弾くことができるのではないか。

というわけで、今やっている4声フーガの4段譜書き換えにチャレンジしてみようと思います。2段譜のまま4色で色分けまではしたことがあるのですが、書き換えは初めて。さすがに実用的にヘ音記号2段、ト音記号2段で書くことになりそうですがどんな譜面で練習するか、毎日向き合うものだけに演奏や考え方に影響が出てくるような気が・・・まずはコツコツ書いてみます

チェンバロ発表会 - 2012.03.19 Mon



2012年3月18日(日)聖グレゴリオの家・聖堂
♪武満徹:夢見る雨

レッスンに通っている東京都・東久留米市「聖グレゴリオの家」にてチェンバロの発表会に参加してきました。開演前、先生が調律をしていらっしゃる、の図です。とても雰囲気のある空間で、ここで毎年ヴィオラ・ダ・ガンバのクラス、アンサンブルクラスと合同で発表会があります。昨年・一昨年とこちらの発表会日程と都合が合わず、久しぶりの参加でした。ここでチェンバロを習い始めたのが2007年、早5年。坂先生の寛大なお心のおかげで、レッスン通いを続けられています。

チェンバロクラスはメンバーがどんどん増えていて、初対面の方が何人もいらっしゃいました。こういうときに掘り出し物の曲や、やってみたい曲をチェックできる時でもあります。ガンバクラスの演奏では弓使いを間近で見れたり、例えば曲中「シャコンヌ」が来ると下降バスのスタイルが鍵盤以上によくわかったり、聴いていて面白いです。次回はフローベルガーに取り組もうかと思っていましたが、フランスものをやろうと考え変更。多くの方がフランスの作品を弾いていらして、あの装飾音の可愛らしさが耳に残り、久しぶりにやってみたくなりました。

自分の演奏は・・・当前のことながら取り組み方が甘い。本気でやるならピアノを触らないくらいの気持ちがないとできない楽器だなぁとつくづく思いました。でも、この緩い感じでも続けていることが、自分の音楽にプラスになっていることは間違いなく、しばらくはこの感じで継続できたらと思ってます。15~18世紀ルネッサンス・バロック時代のプログラムが並ぶ中、唯一20世紀の作品を弾いた変り種ということで今回は良しとしよう(笑)武満徹氏の作品、ピアノ曲は弾いたことがなく、ヴァイオリンとピアノのための「妖精の距離」という曲を相川さんと弾いたことがあるくらい。彼が残したただ1曲のチェンバロ曲、響きの混ざり方の微妙な美しさを感じました。現代もののチェンバロ曲は面白いものがあり、リゲティとかも憧れます。超・超・超絶技巧なので弾けるかはともかく(笑)ミニマル・ミュージックはチェンバロでやるとカッコイイ!今回の曲にもミニマル的な要素も入っていました。

この「夢見る雨」はエリザベス・ホイナツカという現代ものを得意としているチェンバロ奏者に捧げられています。以前Youtubeで彼女の演奏姿を見てかなり衝撃を受けたのですが、その映像はすでに削除されてしまっているよう。なのでホイナツカさんの弾くリゲティ「ハンガリアンロック」をリンクします。スゴイ!
コチラ

7のゼクエンツ - 2011.12.14 Wed

相変わらず、片付け・練習・レッスンの日々。皆既月食、見ました~幻想的でしたね。写真は試みましたが、うまく撮れず・・・

私の不得意分野に連続ドラマを欠かさず見続ける、ということがあります。面白いと思って録画しても、貯めるだけ貯めて結局消す羽目に。絶対見たいものはDVDになってから、全部借りて見るのが1番性に合ってます。このドラマも毎日というわけにはいかず、お昼ご飯を家で食べるときに時々見る程度なのですが、とても面白い!大好きな渡辺あやさんの脚本、両親の出身である大阪が舞台ということもあって、親近感が沸いています。NHK朝ドラ「カーネーション」。

ストーリーをご存知の方も多いと思いますが、ファッションデザイナーのコシノヒロコ・ジュンコ・ミチコ三姉妹を育てたお母さんの物語。私の母が若かった頃、当時の大阪ではこのコシノお母さんの洋裁店はやはり有名だったそうです。ドラマで知る洋服に対する熱い思いと筋の通ったまっすぐな性格、このお母さん自身が時代が時代なら世界的なデザイナーになっていたかも、と思います。

ドラマのテーマソングは椎名林檎さんが歌うタイトル曲。この前奏が、通低で繰り返し勉強している7の連続ゼクエンツ(反復進行)なんです。7というのは七の和音。つまり三度重ねた音が4つ。バスの進行は4度上行か、5度下行。この曲の場合は、ラ→レ、ソ→ド♯、ファ♯→シ etc。この進行はバロック作品によく出てくる特徴的な進行です。ゼクエンツは次に来る転調の可能性が増えるわけで、バッハもフーガでテーマとテーマをつなぐ嬉遊部(ディヴェルティスマン)でゼクエンツを多用しています。しかもこのゼクエンツがたまらなく美しいことがしばしば。これは現代にも引き継がれていて、映画やドラマの泣き所のシーンで、7のゼクエンツが使われていることが多いです。特に短調の曲で使われていると、もう・・・

最近は生徒の持ってきたバロック曲に7のゼクエンツがあると、このカーネーションの冒頭の話をします。曲の途中ではなく、入りに持ってきているのはすごく印象的。学生だから朝ドラ見れないとは思うけど、なんとなく聞きかじっている子もいて「ああ!」と。普通に説明するより興味持ってくれている気がします。YouTubeでは歌番組でのものしかなかったのですが、林檎さまの短いインタビューの後に、ばっちりストリングスで入ってきます。
YouTube 椎名林檎「カーネーション」

今日は美容院に行くので見れないかな。100円ショップにも寄って収納小物ケースも見てきます(片付け続行中)。

稲刈る?!いえいえ「イネガル」!! - 2011.07.29 Fri

「イネガル(inégal)」奏法という言葉、私は30歳になる前に初めて知った言葉。フランスのバロック音楽には欠かせない奏法で、均等に書かれている2つの音符を不均等に弾く、というものです。始めの音を長く、次の音を短く弾くので、ゆるい付点のリズムっぽくなることが多いです。

通奏低音のレッスンで、フィッシャー(1670~1746)の曲を分析しながら弾く、ということをやっています。ドイツの作曲家ですがフランスの影響を多大に受けているので、このイネガルの奏法で弾くであろう箇所が出てきます。(ちなみにこのフィッシャーの<アリアドネ・ムジカ>は、バッハの平均律の前身的な作品集と言われており、プレリュードもフーガも類似なものがあって興味深いです)

このニュアンスが今ひとつわからなくて苦戦中。緩めの付点で弾けば形になるというものでもなく、あくまで不均衡な美というか、ゆらぎというか・・・。フランス語とも密接なニュアンスで、呼吸感をつかむのには時間が要りそう。レッスンでも、付点のようになってしまわないように、その感じ方を何度も繰り返します。自然に揺らいじゃった、という感じへ持っていきたい。

上記のレッスンを受けてから、自分のピアノの練習でも付点のリズムへの感じ方を特に気になるようになりました。きっちり欲しいのか、多少揺らぎなのか、でも三連符では書かれてないよねetc・・・譜面に書けばこうなのだけど、その先の呼吸感やニュアンスは、当然こちらに任されるわけで、改めて譜面を読み直す必要を感じたイネガル体験でした。

平均律講座B-dur - 2011.07.08 Fri

久しぶりの古楽ネタ。桑形先生の平均律塾も残すところあと2回。今のところ1回逃してしまったのが悔やまれていますが、2年以上こうやって通い続けたのは、ひとえに桑形先生の洞察力と、演奏家としての鋭い勘に惹かれたからでした。

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今回こうして平均律の全体図を見ていっていると、私がかなり偏った平均律知識を持っていることに気づかされました。前にも書きましたが、ピアノ科の選ぶ平均律はまずはじめにサイズありき、なことが多いように思います。あまり長すぎず、フーガも複雑すぎず(笑)試験やコンクールに弾きやすい曲…現実的過ぎる選択!だから、今回のB-durも、1巻はしょっちゅう聴くのですが、2巻は試験などでもほとんど聴いたことない。ところが、この2巻B-durが凄く面白かった。

プレリュードは最長の長さ。リピートも付けたら174小節。2巻になるとリピートの付いている作品がぐっと増えるのですが、それだけ構造も和声も複雑になってきていてソナタ形式に近いものもみられます。このプレリュードにも再現部、と思われる箇所があります。なぜリピートを付けるのか・・・初めてこの作品に触れたら1回じゃわからなかっただろうな、と思います。前半できちんと2回モチーフを聴いてもらい、後半でその展開を知ってもらう。でもその展開も難しいから、もう1回リピート。長くなるには理由があるんだな、と思いました。

私のリピート観もこの平均律の勉強を通して、リピート無しで大丈夫なものと、そうでないものがあることを、よく見ていく必要があると改めて認識しました。現代ではすでに有名になっている曲などで、あえて2回聴いてもらわなくても大丈夫、というものもあるだろうし、小節数を含めた構成としてどうしても必要、というものもある。曲として前半だけリピートして後半無しでも大丈夫そうか、などなど。たかがリピート、されどリピート。奏者の識別が問われる部分だと感じるようになりました。

1巻→2巻には成立に20年の開きがあります。その間のバッハの耳の変化、という話も興味深いです。以前、音楽評論家の方が、ある平均律の演奏会を聴かれた感想で「1巻の響きの方が斬新に聴こえる」という内容を読んだことがあるのですが、これは1巻の方がより旋法に近い響きで書かれているからなのかも、と思ったことがありました。この旋法というのが、私にはまだよくわからない所が多いのですが、旋法の世界を受け継いできたバッハの調性感覚は、また今の私たち現代人の耳とは違っていたんだろうな、と想像しています。

次回の講座は大大大好きなb-moll。特に1巻は涙無しで聴けない。1巻はここからH-durの清涼感、そして最後24番h-mollの、特にフーガのゼクエンツの美しさ!!この連番はいつ聴いてもシビれます。

チェンバロ発表会@近江楽堂(オペラシティ) - 2011.05.13 Fri

もう2ヶ月近く古いネタ。
自分記録用も兼ねてUPしました。
まだ震災直後で、自分も混乱していてデジカメ整理してなかった・・・

この日は、J.S.Bachのお誕生日。
チェンバロは、レッスンに通っている目白の「ギタルラ」所有のものです。
いつもこのチェンバロで通低のレッスンを受けているのですが、
近江楽堂で弾くと、響きがまた違って聴こえました。

       
       2011年3月21日(月・祝) 東京オペラシティ3F「近江楽堂」
       J.ブル:ブル氏の宝石
       O.ギボンズ:イタリアン・グラウンド
       W.バード:ソルズベリー伯のパヴァーヌとガリアルド

今は、オルガンを練習してます。こちらは22日の本番のため。
悪戦苦闘中(苦笑)今日は、レッスン受けてきます!

ヴァージナル - 2011.01.10 Mon

お正月明けからは、通常の自宅での生徒さんレッスン、月末の発表会の準備、これからある本番の曲や新しいレパートリーの練習など、日常のペースに戻っている。ここのところ事務作業も多くてパソコン前に座っている時間も長い。あ?もう少しピアノの前に座らねば!!

先週は通低のレッスンも始まった。今週からは、チェンバロのレッスンも始まる。この3月に発表会で2年ぶりに人前でチェンバロを弾くことになった。場所は、畏れ多くも「近江楽堂」(初台の東京オペラシティ)。コンサートでしか行ったことないよ、という場所なのだが、ここのチェンバロを触らせていただけるのは貴重な経験になりそうだ。曲は16?17世紀イギリスのヴァージナル作品から3曲を、坂先生と相談しながら選んだ。ジョン・ブル、ウィリアム・バード、オーランド・ギボンズの作品。

ヴァージナルというのは楽器の名前で、長方形の箱に斜めに弦が張られている当時のイギリスで用いられた鍵盤楽器のことで、チェンバロやスピネットの仲間だ。有名なのはフェルメールの絵。

こんなサイトがありました→http://mvsica.sakura.ne.jp/eki/vermeer/

ヴァージナルの語源は、この楽器をこよなく愛したエリザベス1世が処女(ヴァージン)だったから、という説があり、この話を初めて聞いた時には驚いた。こういうことを楽器の名前にしちゃうって、なんだか生々しい。(今はこの説の真偽のほどはわからないらしいですが・・・)

ピアノ弾きにはイギリスは馴染み薄い国だと思う。イギリス出身の有名作曲家といえば、エルガー、ブリテンかな。でも、ピアノのレパートリーってあまり思い浮かばない。でもこのヴァージナルの頃のイギリスは、鍵盤作品が山のようにあるのだ。

ヴァージナル作品をピアノで弾いている名盤といえば↓↓

エリザベス朝のヴァージナル音楽名曲選エリザベス朝のヴァージナル音楽名曲選
(1993/12/01)
グールド(グレン)

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一時期よく聴いた大好きなCD。この時代のオランダで活躍したスウェーリンクの作品も入っています。

という訳で、チェンバロレッスンでは昨年から今年にかけて、スウェーリンクに続いて16?17世紀の作品を勉強中。バッハの活躍する約1世紀前の時代の響きは、私の耳には返って斬新に聴こえて面白く思っている。

ソルミゼーション - 2010.10.12 Tue

昨日は桑形先生のバッハ塾15回目As-dur。1巻も2巻もピアノではよく弾かれる曲だし、1巻は大学入試で使った曲ということもあって私には馴染み深く面白く伺った。バッハの曲中、As-durの曲はとても珍しい調性だ。

チェンバロ(または古楽全般)の先生方と接していると、知識の量も研究者なみに凄い。この世界は演奏だけでなく文献や当時の資料を研究する部分も大きく、その話を聞いていると「先生、当時そこにお住まいでしたか?」と思う程の方に会うことも珍しくない。桑形先生の講座もまさにそんな感じだ。

桑形先生は今、古楽器情報誌アントレに、「ソルミゼーション」という今のソルフェージュの原型になった古楽ソルフェージュについて連載されていらっしゃるだけどこれが面白い!!
このシステムで音符を読んでいくことは相当に覚えたり訓練しなくてはいけない部分があるし、すぐにできるというものでは無いのだけど、今のソルフェージュにない音楽的な意味合いが内包されているように思う。
私が感銘を受けたのは、そのシステムで歌うと半音の感覚に敏感になり、延いては前後の音との音程へのアンテナがずっと増すだろうということ。そして途中で読み替えが起こるこのシステムだと、今歌っているところだけでなく次にどんな調(旋法)が来るかを先へ先へ考えなくてはならないため、音楽の見通しをいつも念頭に置く必要に迫られる。

ピアノを弾いていると、音程の感覚は鈍りやすいと思う。声楽はもちろんのこと、管楽器や弦楽器は音程の問題はとても重要なのに、ピアノだと、例えば白鍵do-re(全音)、mi-fa(半音)、どちらも指感覚としては変わらない楽器だ。音程を自分で作る必要がないので、次の音へどのようにつなげるか、フレーズとしてどう歌うか、他の楽器よりフィジカルに感じにくい。その分ピアニストにはソルフェージュの重要性をより感じるし、声楽の勉強は音程を身体で感じる特に大きな訓練になる気がする。

転調の多い今日の音楽では、固定ド絶対音感で歌うソルフェージュの便宜性は現実的なのだと思う。でもこのような古楽ソルフェージュのことを知ると、演奏するために必要な感覚を研ぎ澄ます訓練によりなりうるシステムだったのかな、とも思う。これからの連載の続きも楽しみだ。

平均律講座vol.11 - 2010.06.19 Sat

もう2週間以上経ってしまいましたが・・・
桑形亜樹子先生による平均律講座、11回目。
次回で折り返しですね。
かれこれ1年くらい通っていることになるのですが、
毎回充実していてあっという間にここまできました。

今回は前回同様、1巻のプレリュードにフゲッタが付くEs-dur。
Es-durはよく「三位一体」の調と言われたりしますね。
フラット3つが、キリスト教の「父と子と聖霊」。
確かにEs-durは、鼻の通りがよくなるような、
背筋がスーッとするような、なんとも高貴な響きを感じます。
1巻のプレリュード、後続のフーガがなくても
これだけで1つの作品になってしまいそうな精巧さを持っています。

つくづく私の知識というのは、偏っているなと思う。
このプレリュード、あまり馴染みがない。
プレリュードとフーガどちらも弾く場合、
どちらかが極端に長いと時間制限があるときに使いにくいから、
選ぶ時にどうしても1巻のこのプレリュードのようなものは
除外されてしまいがち。
反対にフーガはよく聴く。短いから(笑)
課題で「フーガ」のみ弾く場合もあり、
そういう時にこの1巻のフーガは、よく使われます。

2巻のEs-durはよく弾かれるし馴染み深い。
プレリュード・フーガどちらもコンパクトで、
まず規模として選ばれやすい。

私たちはある制度・制限のなかで、
できる限りのことをやるしかないのだけれど、
バッハの作品を勉強する魅力は、当たり前のことながら
「時間制限」の枠では、到底計り知れない。
生徒の課題に使いやすいバッハの平均律はコレ!!
なんてやっているようでは、バッハの芯の部分に近づけない。
私自身、意識して気をつけておかないと、
どんどんこうした偏った「枠」の中で流されてしまう気がしました。
マズイ・マズイ・・・

今回印象的だったのが、2巻のプレリュードのテンポ設定の時の話。
譜面から読み取れる色々なアプローチで、ということで
試しに先生が「ジーグ」風に弾いてみてくださった。
そういうテンポ設定だと、また違う曲みたいに新鮮でした。
和声の変化を感じるためにも、もう少し牧歌的でもいいかな、
ということになったのですが、
この「ジーグ」風もかなり面白いと思いました。
この講座を受けてると、
自分の中にある固定概念を疑う必要を感じます。

内容が濃すぎて、このブログでは書ききれないことがいっぱい!!
もし桑形先生の講座にご興味のある方は、
左記メールフォームでお知らせください。

バロック三昧 - 2010.05.31 Mon

仕事とは関係なく楽譜やCDを月に何度か購入するのですが、
結局今回もバロック三昧・・・。
          
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先週のブログ「チェンバロレッスン記」に伊藤君がコメントくれたのですが、
その中に出てきた「ソレール」という作曲家、私、知らなかったんです。
バッハより少し若い、スペインの作曲家でした。
コメントにあった「ファンダンゴ」の楽譜がなくて残念だったのですが、
どんな作品を書く人か知りたくてまずはソナタ集を購入。
う?ん、面白い!!
スカルラッティと並び評されるのもわかる気がします。
ピアノで弾いても良さそう。

そしてCD2枚。
1枚はレオンハルト(チェンバロ)の演奏でデュフリとフォルクレの作品集。
フランス・ヴェルサイユ宮殿で活躍したデュフリとフォルクレ。
バロックは国もバラエティに富んでいるし作曲家の数も多い。
鍵盤作品は宝庫ですね。
ピアノで弾いても効果的なものが、けっこうあるかもしれないです。

もう1枚は日本人の演奏家、大塚直哉さんの「鍵?クラヴィス」。
通低のレッスンで、大塚さん著のCDと同じ名前のテキストを使っていて、
興味があって買ってみました。
なんとこのCDで、チェンバロ・オルガン・クラヴィコード、
3つの鍵盤楽器を弾いていらっしゃる!!
2枚のCDはこれからゆっくり堪能したいと思います。

今週は通低のレッスン。今日からスパートかけなきゃ!!

チェンバロレッスン記 - 2010.05.22 Sat

昨日はチェンバロのレッスン。
スウェーリンクのトッカータ、そして平均律から1巻のH-durを見ていただきました。

スウェーリンクは、本当は"Mein junges Leben hat ein End"(我が青春は過ぎ去りし)
をやりたいと思っているのですが、まだ注文している楽譜が届かず、
その前に・・・ということで、トッカータを3曲やっています。
スウェーリンクのモード(旋法)の世界は、16世紀の音楽なのに新しくさえ感じます。

度々話題になる指使いの話。
今回のレッスンでもテーマのひとつになりました。
チェンバロ特有の指使いがあり、
例えば、右だと232323、もしくは343434で音階を上っていくというような、
ピアノでは考えられないような指使いが奨励されるのです。

はじめ、びっくりしました。
これは第1関節が柔軟じゃないと、うまくアーティキュレーションのニュアンスが出せない。
まだ慣れなくて、ドタドタ弾いてしまうのです。
しかも音列に黒鍵がくると、この指使いだと引っかけてしまうこともしばしば。
1の指くぐらせて音階弾きたい(泣)・・・の気持ちを抑えて慣れている最中です。

確かにこの指使い、先生がお弾きになると、
軽やかにニュアンスがついているのがよくわかる。
慣れたら、1をくぐらせる弾き方より楽になるそう。
こういう指使い用の教則本まであるんですよね。
左もね、まだ全然ダメ。うまく出来ない。

今回は平均律も見てもらいました。
生徒も勉強しているH-dur。
装飾音符の入れ方やニュアンスというものを、
ぜひチェンバロの世界の見解でも知っておきたい弾いてみたい、と思っています。
昨年の「インヴェンショントとシンフォニア」に続き、
「平均律」も少しずつレッスンで見てもらっていこうと考え中。

益々バッハを勉強する意味の深さを感じています。
ここに音楽のエッセンスが集約されている気がする。
ちょっと乱暴だけど、後世の時代のものはあとは応用なんじゃないか、
と言えなくもないかな、と・・・

いつか、平均律全曲とゴ?ルドベルクを、
チェンバロとピアノと両方で弾くコンサートをしてみたい!!
という、大きな夢を抱いております。

通奏低音レッスン - 2010.05.12 Wed

通低のレッスンに通って1年になります。
通奏低音が出来なくては「チェンバロ勉強している」とは言えない位、重要なスキル。
主にアンサンブル曲の時に使われます。
バスに付いている数字を読んで和音を付けていくのですが、これが手ごわい!!
面倒だし、チェンバロの曲で精一杯だし・・・と逃げていたのですが、
重い腰をようやく上げて!昨年から芝崎久美子先生にレッスンしていただいています。

始めの半年は、数字を読んで和音にすること習いました。
だいたい読めてきたところで、接続を少しづつ延ばしていき、
小曲をやるようになります。

今は、ただ禁則を犯さずにつなぐだけでなく、
メロディーを研究し、それに相応しい配置を考えたり、
和音と和音の間につなぎをいれたり、ということを教えていただいています。
たぶん通低のレッスンの時は、前頭葉が真っ赤になっていると思う(笑)
普段使わない頭の筋肉をフル回転させている感じ。

お手本の芝崎先生が弾くと、
シンプルなバス課題が、あっという間に素晴らしい曲になってしまう。
側で見ていると、魔法使いのようです。
その発想や音の世界に触れるだけでも、レッスンに行きたくなります。
先生のレッスンは基本に忠実で、和音も雰囲気で作ってしまうことを良しとしません。
数字を読みながら、ひとつひとつ丁寧に積み木を重ねるように進行を読んでいく。
その上での「装飾」だということを、いつも教えていただきます。

まだまだ接続もやっとこさ、ではありますが、
面白いなと思えることも増えてきた。
目標は実際にアンサンブルできるようになること。
もうちょっと時間かかりそうだけど、頑張ります!!

平均律講座vol.10+α - 2010.04.29 Thu

10回目になる桑形先生の平均律講座。
Cis-durです。

1巻2巻共に試験などでよく聴く曲。
Des-durで書いていないところがミソ。
この時代はシャープ系が優勢だった、という話を聞いたことがあります。
Fis-durもGes-durで書いていないですね。
これがフラット調で書かれていたら、譜面の印象はだいぶ違うように思います。


2巻が印象的でした。
プレリュードはフゲッタが付いた形のもの。
他には次回の講座曲予定であるEs-durにこの形のプレリュードがあります。
そしてフーガはちょっと可愛らしいコミカルな感じがする曲。
このフーガで時々すごく暗譜がおかしくなる人がいて、
どうしてかなと思っていた曲なのですが、講座を聞いてなるほど、と思いました。
始めに出てくる短いテーマが、反行、縮小、拡大と、
形を変えてあの手この手で次から次へと出てくる。
これを頭に入れるのは、けっこう大変。
短いフーガですが、このパズルのように入り組んだ仕組みを理解して弾かないと、
コンパクトで長さ的にも使いやすいけど、本番怖い曲かもしれない。
しかもシャープ7コの調から転調されるんだもの・・・

ここからの話は平均律つながりの+α。
今「1Q84?Book3」を読んでいます。
まとまった時間がなかなかとれなくて、
あの分厚い本を電車にまで持ち込んで、少しづつ読んでいます。

Book1、Book2、は明らかに平均律曲集が構成のベースになっているのは一目瞭然。
24章、交互に女性と男性の章が来る。
その後インタビューでも村上さん自身、そのようにおっしゃっていたので確かです。

Book3が刊行されると聞いたとき、まず思ったのが、
「平均律は2巻まで。3巻目はどんな構成で来るだろう??」ということ。
ご本人も2巻完結と思って書いていらしたようなので、
3巻目を想定していなかっただろうし・・・

で、予想したのがBeethovenの32のソナタからで32章。
平均律がピアノの世界では「旧約聖書」
Beethovenのソナタ集は「新約聖書」と呼ばれていることからしても、
32章で来るんじゃないか?と思ったわけです。
Book3が届いて、まずは目次でチェック。なんと31章なんですよ??。
31??予想より1章短い!!
このなぞが、読み終わる頃には解けるのだろうか。
ネタばれがイヤで、書評、レビューはまだ読んでいないし、
村上さんのインタビューも目にしていないんだけど、
どこかでなぞが解けているのかしら。

あっ、こういう楽しみ方は内容を楽しむのと全然違う次元で、
あまり意味ないことかもしれないんですが、
バッハの修辞学ヨロシク、ちょっとした発見が
「へへへ、みつけたぞ?」という快感に繋がるのです。
しっかり村上さんのしかけにはまっている気がする。


おまけの写真です。
信州でお花見↓↓
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GWの準備OK?!
アートワインさんからお願いしていたワインが届きました(喜)。
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スピネット - 2010.04.13 Tue

今年1月、念願のスピネットを手に入れました。
小型のチェンバロ、1段鍵盤です。

チェンバロを習いたての頃は、続けられるか未知数だったので
週1回、練習室を借りに通っていました。
2年ほど経つとそれもだんだん負担になってきて、
自分の楽器が欲しいと思うように。
我がレッスン室には、グランドちゃんがいる訳で、
チェンバロを置けるスペースは無い。
チェンバロって想像以上に丈があるのです。
幅は狭いけど長い。
自分の部屋の大きさやお値段を考えて、
置くならスピネット、と思って探しはじめました。

私が高校時代、都芸の先生をしていらした野村満男先生は、
古楽研究の第一人者、楽器制作家でいらっしゃいました。
なんと、学校でもチェンバロを作っていらした!
当時の都芸には古楽を学ぶ雰囲気があり、
同級生や先輩後輩には、チェンバロ科への転身をする方もけっこういたのです。
思い返せば当時から、私の中に種はまかれていたのかもしれません。

その野村先生と古楽のセミナーで、十○年ぶりで再会するチャンスがあり、
その後、先生宅へ遊びに行かせていただいたのです。
そうしたら、素晴らしい先生作のスピネットがご自宅にあるではないですか!
「これ私に売っていただけませんか?」
と一目ぼれならぬ一聴ぼれで言ったところ、その楽器は売れないとのこと。
それで先生にお願いして、作ってもらったのです。
1年待って我が家にやってきました。
                
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音域も広くしてくださり、スカルラッティまで弾ける鍵盤数。
コンパクトな楽器なのに、低音がよく鳴ってくれます。

もちろん調律、メンテもやってます。
415のピッチ、ピアノとほぼ半音違います。
調律はまだ恥ずかしいことにチューナー頼り。
耳で「うなり」を聴いて・・・の調律は、まだまだできません。
古楽の場合、作曲家や時代によって選ぶ調律法は大切な要素。
複数ある調律法を覚えるのも勉強です。

何人かの生徒に弾いてもらったところ、
まずは415のピッチに違和感を感じる様子でしたが楽しそうでした。
そうそう、こんな響きでバッハの作品は弾かれていたんだよ?。

昨年はチェンバロで、バッハの「インベンションとシンフォニア」30曲をさらい直しました。
またこの経験についても、いつかここで書きたいと思ってます。

平均律講座 - 2010.03.24 Wed

チェンバリストの桑形亜樹子先生がご自宅でやっていらっしゃるJ.S.BACHの「平均律講座」へ。全24回の9回目、今のところ皆勤賞。

以前から「平均律クラヴィーア曲集1,2巻」48曲をまとめて講座を受けてみたいと思っていたところ、チェンバロを習っている坂由理先生にこの講座のことを教えていただき、参加するようになりました。
桑形先生のチェンバリストとして、そして作曲科出身という視点での解釈が新鮮。
博学で回転の速い先生の頭脳に付いていくのに毎回必死、集中力全開の2時間半です。

1回で1巻2巻、同じ調性のものを取り上げ、今日はe-moll(ホ短調)。
特に1巻が面白かった。
平均律曲集中、唯一の2声フーガを持つ曲。
あまり試験などでもチョイスされないし、馴染みが薄い作品のひとつ。
2声だから簡単!などと全然あなどれないですね。
今日の講座で、たくさんの要素が詰め込まれた凄い曲、ということが良くわかりました。
バッハの高度な作曲技法と、完成度、斬新なひらめきには驚くばかりです。

バッハの時代は、調性と旋法がまだ入り組んでいたわけで、
その中で24調でこれだけの作品群を書き上げたことは、
音楽史的にも画期的だったと思います。
後世のピアノのレパートリーの残した作曲家たちの多くは、バッハを礎としてきた。
そして旋法→調性の時代になるわけですから、
バッハが意図したかはともかく、過去と未来をつないでいるという意味でも
この曲集の果たしている役割の大きさは計り知れないと思います。

桑形先生の講座を受けると、ピアノ側の視点で見るバッハ像とは違った肌感覚があり
時代の匂いや修辞学、楽器学的な観点からも、楽譜を読める力が必要なことを痛感します。
特にバロックは、楽譜の書き方が発展途中だからこそ、
こちらの知識がないと読みきれないことがたくさんある。
楽譜からどれだけ宝を探せるか・・・その着眼のヒントをいただいている講座です。

チェンバロ - 2010.03.13 Sat

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上の写真は、チェンバロのコンサートに行った時のもの。
アイドル撮影会さながら?!、終演後はみんな楽器を囲んでバチバチ撮ります。
音色も外見もうっとりする楽器でした。

チェンバロを習い始めて3年半。
昨年から通奏低音のレッスンも加わり、隔週でチェンバロと通奏低音・・・毎週レッスンに行っています。

古楽に興味を持ったのは、留学から帰ってきてS音楽大学に勤めていた頃。
フルートの有田正広先生の授業を、生徒に混ざって聞いていて、面白くて面白くて、
これは絶対いつか古楽をやりたい、と思ったのがきっかけでした。

まず始めてカルチャーショックだったのは、知らない作曲者名が多い、という事実。
知っていてもひとつも作品を聴いたことがない、というのがザラで、
最近ようやく16?17世紀辺りの作曲家名に、少しづつ慣れてきました。
昨日のレッスンではフローベルガー(ドイツ・1616〜1667)の組曲を見ていただき、
次回からは初!スウェーリング(オランダ・1562〜1621)。
嬉しいなぁ。春休みにしっかり譜読みしたい。

修行の日々はまだまだ続く・・・


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プロフィール

高木早苗  Sanae Takagi

高木早苗 Sanae Takagi
都立芸術高校を経て、東京藝術大学卒業、ミュンヘン音楽大学大学院マイスタークラス修了。現在、都立総合芸術高校音楽科講師。
参考サイト:
ピティナ演奏者紹介
YouTube Sanaetakagiklavier
Instagram@sanaeklavier

★TACT Piano Master Class ★

予定:7/2、7/29、9/3、10/1、11/12、12/3 会場:スタジオ1619・西武線 新桜台駅徒歩1分☆クラス概要問い合わせ

生徒勉強会

2017年7月24日(月)

希望の家チャリティーコンサートVol.10

2017年9月16日(土)千葉・印西

いんば学舎草深ホール

共演:尾形祐香(Pf)

第21回「新しい耳」音楽祭第一夜

2017年11月3日(金・祝)午後4時〜サロンテッセラ(東京・三軒茶屋)

共演:相川麻里子(Vn)、重松希巳江(Cl)、植木昭雄(Vc)

メシアン「世の終わりのための四重奏曲」他 詳細後日

ピティナステップアドヴァイザー

2017年12月26日(火)

台東区ミレニアムホール

上野ポリフォニーステーション

Instagram

出張レッスン 終了

2017年6月17日(土)群馬

PTNA課題曲アドヴァイスレッスン 終了

2017年6月4日(日)チラシ

スタジオ1619- 西武線 新桜台/全日本ピアノ指導者協会・千代田支部

生徒発表会 終了

2017年6月3日(土)

保谷こもれびホール(西東京市)

ピティナステップアドヴァイザー&トークコンサート 終了

2017年5月28日(日)南城市文化センターシュガーホール(沖縄)

沖縄首里ステーション

出張レッス 終了

2017年5月13(土)、14日(日)鳥取・倉吉

ピティナステップアドヴァイザー&トークコンサート 終了

2017年2月19日(日)柏崎市文化会館アルフォーレ大ホール(新潟)

かしわざきステーション

東京佼成ウィンドオーケストラ定期演奏会 終了

2017年1月28日(日)東京芸術劇場

オケ中・チェレスタ

レスピーギ「ローマの松」

生徒新春勉強会 終了

2017年1月6日(金)

松尾ホール

2016年審査実績

2/6・13日本バッハコンクール全国大会、8/4・5ピティナG級二次、10/10日本クラシック音楽コンクール本選、11/27ショパンコンクールinアジア東京予選、12/19日本クラシック音楽コンクール全国大会

ピティナステップ主催 終了

2016年12月26日(月)台東区ミレニアムホール(東京)

上野ポリフォニーステーション

リサイタル 終了

2016年11月18日(金)19時〜

東京オペラシティ・リサイタルホール(初台)

リサイタル2016詳細

演奏会「小林仁 ピアノの世界」 終了

2016年10月22日(土)17時〜

洗足学園音大シルバーマウンテン1 F

チャイコフスキー「交響曲第5番より第4楽章」(2台8手)他 詳細後日

希望の家チャリティーコンサートVol.9 終了

2016年9月17日(土)14時〜

Vn:相川麻里子

いんば学舎・草深ホール(千葉・印西市)

リングラツィオライブ 終了

2016年9月10日(土)19時30分〜

Vn:相川麻里子

リングラツィオ(東京・江古田)

生徒勉強会 終了

2016年7月28日(木)午後2時〜5時30分

日比谷・松尾ホール

2016年ピティナ課題曲アドヴァイスレッスン  終了

2016年6月19日(日)

ピティナ千代田支部 ptna-tact@tact-fd.com

出張レッスン 終了

2016年6月12日(日)高崎(群馬)

生徒勉強会 終了

2016年6月5日(日)午後6時〜9時

大泉学園・ゆめりあホール

ピティナステップアドヴァイザー&トークコンサート 終了

2016年5月28日(土)

保谷こもれびホール・メインホール(東京・西東京市)西東京地区ステップ詳細

西東京パサパステーション

出張レッスン 終了

2016年5月14日(土)15日(日)

鳥取(倉吉市)

ピティナ新曲二次・実演審査 終了

2016年4月21日(木)

群馬交響楽団定期演奏会 終了

2016年3月19、20日群馬音楽センター/すみだトリフォニーホール

メシアン:トゥーランガリラ交響曲

オケ中・ジュドタンブル

リングラツィオコンサート 終了

2016年1月30日(土)19時30分〜

ピアノライブ

江古田(東京)

紅茶の樹コンサート 終了

2016年1月17日(日)15時〜

相川麻里子ヴァイオリンコンサート

善行(神奈川)

生徒勉強会 終了

2016年1月4日(月)午後3時〜6時30分

日比谷・松尾ホール

リンク@個人

(敬称略・アイウエオ順)

リンク@学校・団体