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2017-08

トリオエスパス収穫祭コンサート@王子ホール - 2016.12.05 Mon

すっかり仕事のペースも戻りました。12月は遊びの予定もちょこちょこ入っているので、体調に気をつけていい年末にしたいです。昨日は月1回のタクトレッスン@新桜台1619スタジオ。11月に体験レッスンに来てくれた小2の女の子が、新たに定期生徒になりました。2017年の日程での体験・単発レッスン枠もまだありますので、左記・タクトへお気軽にお問い合わせください。レッスンが終わり次にスタジオを使う方が、都芸出身のヴァイオリニストでした。この前も大学の先輩と入れ違いになったり、再会があるスタジオです。

12月2日はヴァイオリニスト相川麻里子さんが組んでいるピアノトリオ・エスパス(Pf佐藤勝重さん、Vc植木昭雄さん)のコンサートへ。モーツァルト、ラフマニノフ、アレンスキーというラインナップでした。毎年12月に開催しているコンサートで6回目とのこと。私は3年ぶりで、調和の成熟度に感嘆しました。特にロシアもの2作品は、大人のトリオの味わいで息が長く、3人共通で持っている音の繋がりのなめらかさが、耳に吸い付いてくるような感覚がありました。ワインのような味わいの3人のコンサートでは、本物の!ワイン販売もあります。ラベルが凝っている〜。私も年末年始に楽しみたくて購入しました(^^) 
        麻里ちゃんコンサートワイン
今年はあまりコンサートへ伺えなかった年でした。今月はもう1本若手ピアニストさんの演奏を聴く予定なので、楽しみにしているところです。

桐朋コンチェルトコンペティション受賞者演奏会 - 2016.04.21 Thu

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4月11日は、卒業生の河合丈則さんの演奏を聴きに、調布へ行って来ました。河合君を都芸で3年間担当しましたが、私は何かを教えた記憶はなく、彼がすくすくと成長しているのを見守っていた、そんな3年間でした。当時から関心があったロシアもの。この演奏会ではプロコの2番コンチェルトを、更に成長した姿で聴かせてくれて感激しました。プロコの2番コンチェルトは個人的にも大変好きな曲で、それを河合君の演奏で聴けて、本当に嬉しかったです。

春から4年生になる元生徒だったSさんが、受付のお手伝いをしていて、こちらも嬉しい再会でした。卒業生の大人になっていく姿は、何よりの活力です。

ミヒャエル・ゲース氏講座@東音ホール&高橋悠治ソングブック@オペラシティ - 2016.04.05 Tue

だいぶ更新の間があいてしまいました。来週から学校のレッスンもスタート4月のフレッシュな香りを味わいたいです。

少し前ですが、3月28日(月)は、こちらの講座&公開レッスンを聞いて来ました。先日、プレガルディエン氏との素晴らしいデュオを聴いたばかりのミヒャエル・ゲース氏の講座。ピティナのKさんからお声がけいただいて、優秀な若手ピアニストさんたちのための講座に混ぜていただきました。この講座の存在をお知らせいただいて、コンサートへも伺ったのです。またトッパンホール・プロデューサー西巻正史氏の講座もあって、興味深い内容でした。
ゲース氏講座
私たちの学生時代より遥かに進んでいると思うのが、「学生で優秀であること」と「プロフェッショナルな音楽家として仕事をする」ことは、違う次元であることを、一流のアーティストやプロデューサーという立場の方から生の声を聞ける、こうしたチャンスがある点。「自分の頭で考える」「自分独自の視点を磨く」ことを、若い頃から意識して、自身のアーティスト性を掘り下げていく人材が増えるだろうと感じます。ゲース氏の公開レッスンでは、受講生の方の感覚を開くような、自由で楽しさに満ちた空間創りの一端を隙間見ました。毎日が今日しかできない音楽が生まれる場であること、そして、自分を信じて勇気を持ってチャレンジしていくこと、を教えてもらった講座でした。

4月3日(日)はこちらへ伺って来ました。
廻由美子先生コンサート
昨年11月に大変お世話になった「新しい耳」をプロデュースされているピアニスト・廻由美子先生と、メゾ・ソプラノの波多野睦美さんによる「高橋悠治 ソングブック」。高橋悠治さん、大好きなピアニストの1人で、CDを20枚は持っています。特にゴルドベルクは新旧の録音とも持っていて、一時期ハマって何度も聴き込みました。コンサートにも行ったことがあります。その高橋さんの作曲家としての側面を知れるコンサート。特に、後半30分にも及ぶモノオペラ「めをとうし」(詩:小熊秀雄)に、時間を忘れ引き込まれました。ホラーのような怖さあり、皮肉あり、それでいて生死を扱うテーマが根底にあり、昔の日本の風土も相まって、なんだかゾッとするような不可思議な世界。廻先生のピアノ1台だからこそ出ると納得させられる多彩な効果、そして2頭の牛と飼い主など役柄のキャラクターを演じ分ける波多野さんの歌。終わってからも、雄牛の笑い声が耳から離れなかったです。

ベーゼンドルファーランチタイムコンサートとプレガルディエン&ゲース Liederabend - 2016.03.25 Fri

チラシ
昨日は2つのコンサートをハシゴしました。1つは、高校2年生からお付き合いしているプライベートの生徒さん、田中真緒さんのランチタイムコンサートへ。当時、都内有数の進学校に在学していた真緒さんが音大に入学し、こうしてコンサートをするまでに成長してくれたことを思い、嬉しく心が潤う時間でした。トークもクリアにまとめていて見習いたい!自分のコンサートへ足を運んでくれるお客様の前での演奏は、コンクールで弾くのとは違う貴重な経験になったと思います。

来月は、卒業生の河合丈則くんのコンチェルトがあります。プロコフィエフの2番コンチェルトを弾くそうです。桐朋ピアノ・コンペティション受賞者演奏会

プレガルディエン&ゲース
そして夜はこちらへ。プログラムは、「Die schöne Müllerin(今は「水車屋の美しい娘」と訳すところが出始めてきている、とのプログラムノートも興味深く拝読)」興奮しました!一瞬も飽くことなく、感情が動かされるコンサート。ピアノのゲース氏の斬新な響きは、ピリオドもモダンも超えてしまうような新たな世界を感じました。そしてスイングの面白さ。ロックやジャズを彷彿とさせながら、きちんとシューベルト。あんな風に自由に音で空間を動かせるなんて…心躍る一夜でした。

マタイ
今日は聖金曜日、明後日の日曜日はイースター(復活祭)。この前亡くなったアーノンクール指揮のマタイ受難曲のCD。福音史家は、昨夜のプレガルディエンが歌っています。素晴らしい録音。

ティル・フェルナー「シューマンプロジェクト」@トッパンHへ etc… - 2016.02.23 Tue

ティル・フェルナー
先週火曜日は、学校の帰りに、こちらのコンサートを聴いて来ました。ティル・フェルナー「シューマンプロジェクト第一夜」@トッパンH。ヨーロッパの息づかいを感じる自然なフレージング、繊細で透明感ある音楽に心が澄んだ夜でした。この日のメインは、後半に置かれたシューマンの「幻想曲」。前半にベートーヴェンの「幻想風ソナタ」や、翌々日の第2夜には(こちらは行かれず…)ベートーヴェンの歌曲「An die ferne Geliebte(遥かなる恋人へ)」を置き、シューマンのこの曲への思いを深められるプログラミング、となっていました。

スコア
こちらの譜面に、追われ中です。先週急遽入った3月のオケ中仕事。脳の中の地図を書き換えるべく、毎日ソルフェージユです。今はスコアとパート譜とにらめっこしながら、リズムと音を入れている最中…

原成美さんのリサイタル&大嶺未来さんのラフマニノフ全曲演奏シリーズVol.5 - 2015.12.02 Wed

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11月29日(日)は、都芸の卒業生、原(旧姓:菅原)成美さんのリサイタル@sonorium(杉並)へ行って来ました。元ウィーンフィルのチェリスト、アダルベルト・スコチッチ氏とのデュオ、そしてソロも交えたリサイタル。大きなプログラムでの巨匠との共演を、堂々とこなす成美さんの演奏に、成長と貫禄を感じて胸が一杯になりました。大学を卒業して忙しい教員生活を務めながらも研鑽を積み、定期的にリサイタルを行って実力を付けていることが伝わる演奏会。そのピアノへの情熱や姿勢が、音楽の豊かさに繋がっているように思いました。卒業生の活躍は、本当に嬉しいです。12月26日(土)には、Toujours Ensemble アンサンブルグループでの演奏会を武蔵野公会堂で行うそうです。

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昨日12月1日(火)は、大嶺未来さんのラフマニノフシリーズVol.5を聴きに、ヤマハ銀座コンサートサロンへ。このシリーズ、vol.3と4を聴いていて、私のラフマニノフ観を変えてくれている演奏会。vol.5は2番ソナタ、そしてop.39の音の絵という代表作を中心に、ロシアで作曲された最後の作品たちが並びました。いつ聴いても素晴らしい響きと音。そしていかにラフマニノフの音楽が構造的でポリフォニックで、仕掛けに満ちているかを聴かせてくれる。ラフマニノフのドラマティックさを前面に出す演奏も多いですが、大嶺さんの演奏からはもっとずっしりとした雄大さとメッセージを受け取り、その余韻を身体に感じながら帰途に着きました。次回、ラフマニノフがアメリカに渡ってからの作品が最終回だそうです。

飯野明日香さんのリサイタルへ - 2015.10.05 Mon

もう10月!朝晩冷えてきましたね。レッスン&練習の日々です。先々週は、夏休み明けて久しぶりのチェンバロレッスンを受けて来ました。脳に新しい空気が入るようで新鮮な時間。この週末は、自宅&江古田でのレッスンもありました。夏のコンクール・秋の行事シーズンがひと段落した人も多く、普段のレッスンを重ねられる、こういう時期のレッスンが好きです。新たな発見やワクワクするような好奇心を探せる時間になるといいなぁ、と思います。

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10月2日(金)は友人のピアニスト・飯野明日香さんのリサイタル@東京文化会館(小)へ。意欲的で独創的なプログラミングの飯野さんのリサイタルは、いつも音楽の新たな側面を見せてくれます。今回は「フィンランド」をテーマに、ロマン派〜現代の作曲家の珍しい作品が並び、飯野さんの弾き姿からも、音楽のファンタジーやエネルギーが感じられるステージでした。フィンランド、というとオーロラや妖精・森林など、寒さと共に澄んだ清々しい美しいイメージ。音楽にも随所に、その風景が浮かび上がってくるのと同時に、長い夜を感じさせる寂寥、目に見えない恐怖や闇も聴こえてきて、その奥深い世界に魅せられました。個人的に1度行ってみたいと願っている国。益々行ってみたくなりました。

浦壁信二さんピアノ・ナイト@江古田リングラツィオ - 2015.09.24 Thu


チャリティコンサートの前々日、17日(木)夜は、浦壁信二さんのコンサート@リングラツィオへ行って来ました。都芸の3つ上の先輩で、学校で重なることはなかったのですが、その噂は在学当時からよく伺っていました。以前、室内楽の演奏を聴き感動。指導者としても、素晴らしいピアニストを育てていらっしゃいます。これまで、ヒンデミットのピアノソナタ1~3番でのリサイタル等、日程が合わなくて聴き逃してしまったコンサートがいくつかありました。いつかぜひ!と願っていたところにこのお知らせを受け取り、どうしても聴きたくて出かけて来ました。お世話になっている竹森かほり先生の企画です。

<プログラム>
ショパン:ノクターンop.15-2
リスト=ショパン:乙女の願い
リスト:ペトラルカのソネット104番
スクリャービン:前奏曲op.15-1、練習曲op.8-11&12
アルベニス:トゥリアーナ
グラナドス:アンダルーサ
ドビュッシー:月の光
ラヴェル:夜のギャスパールより「オンディーヌ」、クープランの墓より「トッカータ」
♪アンコール
ショパン:小犬のワルツ
竹森かほり(浦壁信二編):風は知っている(Sop.三村英利子)
カプースチン:8つの演奏会用練習曲より「フィナーレ」

サロンコンサートとは思えない豪華なプログラム。エスプリの利いたトークと、幅広いレパートリー、そして隅々まで音楽が染み渡っている演奏に、引き込まれました。音色がまるでケーキの側面のように層になっているのが聴こえてくる!耳がとろけそうなセンス溢れた時間に、存分に浸ってきました。ミーハーな私は、すでに持っていたCDを持参、サインをお願いしました。憧れの先輩ピアニストを前に緊張。気さくに話してくださり感激でした。

渡辺健二先生のリサイタル@東京文化会館(小)を聴きに行くなど - 2015.06.11 Thu


発表演奏会の翌日も東京文化へ。渡辺健二先生のリサイタルへ伺いました。先生のリサイタルでは、空間に耳で絵を描いているようなイメージがいつも浮かびます。聴く感覚が開かれる感じがあって、自分の耳が良くなっていくような錯覚。後半のシューベルトが特に心に染みました。先生自身がお書きになっているプログラムノートやメッセージを読むのも楽しみのひとつです。

先週末からは自宅・江古田・学校とレッスンが続きました。昨日は某ホールの抽選会へ。50人以上が主に週末のホールを狙ってくるのですからタイヘンです。このホールの抽選会で、今まで後ろの番号しか出たことがなかったのが、この日は真ん中から上へ!なんとか日曜夜の1ブロックだけ確保できました。来年の6月初旬の勉強会は、ここでやります。

その後、プロフィール写真を5年ぶりにスタジオ・ディーバさんで、前回と同じ、カメラマンの山口さん、メイクアップの加藤さんにお願いして撮ってきました。今回は自然な感じも出したくて、ドレスではないパターンもお願いしました(左のプロフィール写真に置いてみました)。これからコンサートなどで、この新たな写真を使っていこうと思います。

大嶺未来さんのラフマニノフ全曲演奏シリーズvol.4を聴きに行く、など - 2015.05.25 Mon

先週の鳥取からもう1週間!早いです。レッスンについて、三好先生が詳しく書いてくださっていました→三好芳子先生のブログ

今週は通常レッスン&練習。昨日は、ピアニスト大嶺未来さんのラフマニノフ全曲演奏会vol.4を聴きに、紀尾井町サロンホールへ行って来ました。昨年の第3回に続き、このシリーズを聴くのは2度目です。

今回は「ヴィルトーゾ」というサブタイトルがついており、37〜38歳に書かれた作品が並びました。音の絵op.33、13の前奏曲集op.32、プラス編曲ものを2つ。これだけ難曲揃いの作品を、曲集ごとに弾ききってしまう大嶺さんの実力!前奏曲集での各曲のキャラクターに富んだ表現が、特に印象的でした。次回12月1日は、いよいよ代表的な2作品、op.39の音の絵と、ソナタ第2番だそうです。同じ作曲家の作品でのコンサート、この前のクラムの時もそうでしたが、作曲家の軌跡も聴けるので、音の世界を味わう&プラスアルファがあるように感じます。

今週末はこんな所へも寄って来ました。ちょっとヨーロッパまで…違う?!西武池袋店の屋上にできた空中庭園。モネの「睡蓮」をイメージしているそうです。綺麗でした。
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稲積亜紀子先生のリサイタル&学内オーディションなど - 2015.04.30 Thu

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先週は通常レッスン&一昨日に書いた新曲審査のための打ち合わせや練習、生徒さんたちとのやりとりも多い週でした。そんな中、濃厚な音楽の時間に浸らせてもらったのが、学校でもお世話になっている稲積亜紀子先生のリサイタル@東京文化(小)。高校・大学の先輩でもあります。音の響きの種類が多彩で、繊細さもパワフルさも兼ね備えた幅の広い表現力に、何度も心を動かされました。今年も学校のピアノ科の先生たちのリサイタルが続いており(仕事が重なって伺えなかった先生方のリサイタルもあるのですが・涙)、本当に刺激になります。

翌日は学校での年1回の学内オーディション審査。若い気迫に満ちた演奏が続きました。オーディションやコンクールでジャッジを受けることは、直接的な感情に振り回されやすいですが、受かってもそうでなくても、準備の仕方や当日の演奏を一歩引いて冷静に分析することで、次への繋がり方も違ってくると思います。また前期試験へ向けていい準備をして、聴かせてほしいです。

昨日は衣替えをしました。この前までヒートテック着てたのに、今日は半袖を着てます。少し前、久しぶりに花の手入れをした時の写真。この頃はビオラが満開でした。今はミニ薔薇が咲き始めています。温かくいい季節になってきました。どうぞよいゴールデンウィークをお過ごしください。
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コンサート・講座へ出かける - 2015.02.27 Fri

2月21日(土)はこちらのコンサートへ行って来ました。
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私が古楽へ興味を持ち始めたきっかけになったのは、有田正広先生の古楽演奏法の授業。留学から帰ってきてまもなく、S音大に勤めていた頃、大学院生に混ざって聴講していました。毎回ワクワクしたのを思い出します。最近、私の生徒も有田先生の授業を受けていて、その話を聞いてからまた先生のコンサートへ行きたいと思い、2人で出かけました。

先生のお話を交えたコンサートは当時へタイムスリップしたかのような、また謎解きをするような面白さがあります。J.S.バッハと息子2人(フリーデマンとカール・フィリップ・エマニュエル)、テレマンの作品がプログラム。フリードリヒ大王との関係から、フルート作品が生まれる経緯がわかり、久しぶりに聴くトラベルソの響きを堪能しました。春に予約してあるこちらの本を読むのも、さらに楽しみになりました。バッハの四兄弟

昨日はこちらを聴きに東京音大へ。
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なんと無料で申し込みできるコンサート&講座でした。ヴィルサラーゼ氏、ミュンヘンで時々姿はお見かけしていたものの、CDでしか聴いたことがなかったのです。インタビューや本でのコメントに何度も感動し、今回初めての生音。凄いサウンド!音の持つ魂の強さ・・・一音に込められる意味とか重みが濃厚。ハーモニーとの調和も、独特の世界観でした。サウンドと同時に感動したのは、音楽の時間の使い方で、間合い、テヌート、休符の微妙なニュアンスによる感情が、一瞬の時に込められていると感じました。公開レッスンは時間の都合で曲の途中まででしたが、全部聴いてみたかったです。

春休みには再び講座やコンサートの予定が日本であるそうです。私は彼女の弟子だったピアニストのコンサートのチケットを取ってあります。前に聴いて、とても感動したピアニスト。今回の公開レッスンと同じショパンの24の前奏曲がプログラム。メルニコフ プログラム 楽しみです。

ピエール・ローマン・エマール〜バッハ平均律第1巻リサイタル2014  - 2014.10.09 Thu

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皆既月食だった昨夜、この秋シーズン唯一取ったチケットのリサイタルへ。エマールはずっとライブを聴いてみたいと思っていながらなかなか行けなくて、このプログラムを見た時には「絶対行く!」と固く決意。レッスンずらしてもらった生徒たちには感謝です。

これがaffect(アフェクト)なのかもしれない・・・この言葉がこれほどピッタリと感じられた平均律は初めて。改めて、すごいものが詰まっている曲集であることを、昨夜の演奏で知りました。「知」が耳を通じ、生のあらゆる感情へ働きかけて来る。

感情の琴線を刺激され、引き出されるこういうコンサートの後は、自分が平常に戻るのに時間がかかって困ってしまう。休憩時に迷わずCDもゲットしました。ライブとの聴き比べも楽しみ。

今週末は仙台でのトークコンサート「秋をテーマに」です。

大嶺未来さんのラフマニノフ全曲演奏シリーズVol.3 - 2014.05.28 Wed


25日(日)は、昨年から始まった友人ピアニスト・大嶺未来さんの「ラフマニノフ全曲演奏シリーズ」の3回目を聴きに、紀尾井町サロンホールへ。

今回は30〜34歳の作品ということで、ラフマニノフが結婚して子供を持ったばかりの頃の作品。有名な2番コンチェルトと3番コンチェルトの間くらいの時期で、「10の前奏曲Op.23」と「ソナタ第1番Op.28」というプログラムでした。前奏曲の方は抜粋で聴いたりレッスンする事はありますが、通しでは初。ソナタ1番に至ってはあれだけ2番がメジャーなのに、ほとんどお目にかかれないプログラムで、こちらも初めて聴きます。

私はロシアものというと、プロコフィエフ・スクリャービン・ショスタコヴィッチの方が好みで、ラフマニノフはどうも甘すぎるイメージが強く、前者ほどには傾倒してきませんでした。でも今回の大嶺さんの演奏で、そのイメージは思い込みだったことが判明。知らなかったラフマニノフのいくつもの側面を聴かせてもらいました。大嶺さんのコンサートを聴くのは2回目。1回目のときにも感じた彼女の音の発音の良さはこの日も素晴らしくて、豊かな音の層と共に何度もぐっと胸に迫りました。ソナタの3楽章あたりでとうとう涙腺が刺激され、前回もそういえば似た感じ・・・展覧会の絵の時にそうなったことを思い出しました。彼女の演奏には、何か核心に迫る力があるように感じます。

来年4回目のプログラムには「13の前奏曲Op.32」が入っています。24調全部で書いている前奏曲とあって、今回の10曲と足しても23曲しかない、あと1曲はどうしたんだろう、とラフマニノフに無知な私は帰宅して調べたら、嬰ハ短調Op.3-2(幻想小品集の2曲目で有名な前奏曲”鐘”)はすでに若い頃に作られているんですね。これで24調。なるほど!24曲をまとめて聴いてみたい、とも思いました。ショパンとの関連は前回に弾かれた「ショパンの主題による変奏曲」にもあったみたいだし。今回の後半の1番ソナタはリストの影響を感じる。あ〜、このシリーズ、今までのも聴きたかったな。系統立てて聴かせてもらうと、作曲家が過去からの遺産を、どうやって引き継ぎ新たなものを生み出していったか、鮮明に聴けるのも興味深く感じました。

マリア・ジョアン・ピリス リサイタル2014 - 2014.03.13 Thu

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先週〜今週は、気になっていた雑用が色々済んですっきりしました。そして金曜日はピリスのリサイタル@サントリーホールへ。ピリスは大好きなピアニストの1人で、ここ数年は来日の度に足を運んでいます。これまではソロ+アンサンブルが組み込まれている形でしたが、今年はソロオンリー。日本でのソロリサイタルは16年ぶりだそうです。大好きなシューベルトが2曲も!心躍ります。

シューベルト:4つの即興曲D.899 Op.90
ドビュッシー:ピアノのために
シューベルト:ソナタ第21番変ロ長調D.960

今まで聴いたピリスのライブはどれも素晴らしかった。この夜はその中でも特別な輝きを感じました。自然の神様や妖精たちと戯れているような、森や海が見えるような・・・ホールという空間を忘れさせてくれる錯覚。そして、これほどまでに瑞々しいシューベルトの最後のソナタB-durを、私は初めて聴きました。全然枯れてない。シューベルトが死の直前に見たものとは、実は色彩豊かで輝いた世界だったのではないだろうか・・・この曲の印象がすっかり変わってしまいました。ピリスは音楽の巫女だなぁと思う。音楽の神様が舞い降りてきたかのような夜に感謝。アンコールのシューマン「予言の鳥」も、何とも不気味でチャーミングでした。そういえば、前回のメネセス(Vc)の時のアンコールもカザルス「鳥の歌」だったなぁ。

今月はもうひとつチケットを取っていたのですが、都合で行けなくなり生徒さんヘプレゼント。つい先日取ろうと思ったチケットは、10時発売開始で10時25分に電話がやっと繋がったと思ったらすでに完売でした(撃沈)ネット予約にすればよかった・・・。みんないいコンサートは狙ってきますね〜。また次の楽しみに向けて、チェックしようと思います。

アンドレアス・シュタイアー フォルテピアノリサイタル2013 - 2013.12.05 Thu


年内最後のコンサートチケット、行ってきました。ずーっとライブを聴きたかったシュタイアー。CDで聴くワクワク感はライブでも健在。この渋いプログラムなのに、最晩年のベートーヴェンを存分に楽しませてくれました。

<プログラム>
♪ディアベリワルツによる50の変奏曲より~10人の作曲家の変奏抜粋
L.V.Beethoven
♪6つのバガテルOp.126
休憩
♪ディアベリのワルツによる33の変奏曲Op.120

前半は後半のディアベリをさらに楽しめる準備をしてくれるかのようなプログラム。当初は冒頭のプログラムは予定に無く、後日追加になりました。(この曲に関する詳しいことはこちら)50人の中からシュタイアーに選ばれた作曲家はこちらの方々。当時まだ11歳だったというリストの作品もありました。中でもシューベルトが秀逸。はっきりシューベルト色。さすが。
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実はディアベリvar.をライブで聴くのは初めて。ベートーヴェンの最晩年作品を、ソナタ以外でまとめて聴くのも初めてかもしれません。ベートーヴェンの最後の3つのソナタOp.109、110、111が書かれたのが、1820~22年。このバガテルが1824年、そしてディアベリVar.が1823年。その関係性が聴こえてくるのも非常に面白かったです。特にディアベリはハ長調という111の第2楽章と同じ調性ゆえにその片鱗が聴こえてきたり、110の雰囲気もあったり。ディアベリのテーマをここまで変容させるベートーヴェンのバラエティに富んだ作曲技法に、舌を巻かずにはいられません。まさにピアノ版メタモルフォーゼン!ソナタで見るモチーフの展開のしつこさ?!にも驚かされるので変奏曲は得意中の得意、お手のものなんでしょうが、それにしてもこの発想の豊かさは人知を超えてるんじゃないか、と思えてしまいます。テーマを創ったディアベリは、圧倒的な才能を見せ付けられたという感じか、はたまた、よくぞ私のテーマをここまでの曲にしてくれたと思ったか。前出の50人の作曲家も、この曲集を見てどんなことを感じたのだろう。

シュタイアーは時にコメディ、英雄、天使、ヴィルトーゾ、回想、宇宙etc・・・この曲の多様を引き出してくれて、50分にも及ぶ大曲ながら飽きるということが無かったどころか、次への期待でワクワクさせてくれる。まるで、同じモデルさん(テーマ)に色々な洋服を着せ替えていくファッションショーを聴いているような感じさえします。時にはモデルさんが、別人に見えてしまう位、斬新な服の時もあったり。フォルテピアノ(この日は2007年クリストファー・クラーク制作、コンラート・グラーフ1826年・ウィーンの複製)の残響の少ない性質を生かした表現で、特にペダリングによる効果は、ベートーヴェンが耳が聴こえない状況下、頭のなかで鳴っていただろう不思議な世界観を、そのまま聴いているような感じがしました。来週11日(水)はモーツァルトで佐藤俊介さん(Vn)との共演、そして7日(土)には公開レッスンとレクチャー(詳細こちら)があります。体が2つ欲しいと、こういう時は特に思う・・・。いつかシュタイアーさんをモダンピアノでも聴いてみたい、と思いました。

帰り道の妄想タイム。「33」という数字について。もちろんベートーヴェンのなかには、バッハの「ゴルドベルク変奏曲」への意識はあったと思います。31のヴァリエーション+最後に繰り返すテーマで32、とされるゴルドベルク。「32」といえば、ベートーヴェンにとってソナタの数であり、ハ短調の32Var.が思い浮かびます。最晩年に来てプラス1の「33」。何かベートーヴェンが残したかった象徴のような数字にも思えます。

内田光子ピアノリサイタル2013 - 2013.11.14 Thu


内田光子さんのリサイタル、11月7日(木)に行ってきました。感想を携帯に残していたのでアップします。

このブログを始めてからも何度か内田さんについては書いています。私にとっては特別なピアニスト。1番リピしているピアニストです。

今回のプログラムもかなり緻密に計画されたものであることを、聴き終えて改めて感じました。もちろん見ただけでも、内田さんの伝えたい意図を感じるプログラミングですが、聴いてみると身体の感覚として残る。ここまで、内田さんの計画なのだろうか。こんなことをピアノ1台でやってしまえるのだろうか…。


今回私が感じたのは「揺さぶり」の感覚。対極にあるものを行き来するうちに、自分も揺れているような、境界線を往来しているような…不思議な感覚になりました。調性、時代、そして最終曲の暁からアンコールの月光(ベートーヴェン)へ至る陰影の逆転。

内田さんと作曲家の知性が、ピアノ一台を通して聴き手の身体に刻印を残す。しかも「だって楽譜がそう言ってるんだもの、それをやっているまでのこと」という風に聴こえる。音楽を愛するということは、直球でシンプルでいいのだ、と語っているかのようなアプローチ。

これだけのことを読み取り浮かび上がらせることが可能なのか、といつも聴き慣れている曲から、知らなかい声がたくさん聴こえてきました。伴奏や内声、副次的な要素、全てがポリフォニーに聴こえてくる。それが成立してしまうところが、内田光子さんなのだと思います。

…と、今回もコンサート終わってからの内的な興奮が収まるのには、時間を要しました。年に1回は拝みに行きたい存在です。3日(日)にあったシューベルトのソナタ幻想も聴きたかった!そしてどなたか、インタビューなどまとめた内田光子の言葉集を刊行してほしい、というのがミツコイスト(なんて言葉があるのかな。語呂がよくないから、ミッチストとか!?)の1人としての希望です。

マレイ・ペライア ピアノリサイタル2013 - 2013.10.31 Thu


バッハ:フランス組曲第4番
ベートーヴェン:ソナタ第23番「熱情」
シューマン:ウィーンの謝肉祭の道化
ショパン:即興曲第2番、スケルツォ第2番

~アンコール~
シューベルト:即興曲Op.90-2、
ショパン:練習曲Op.10-4,Op.25-1、ノクターンOp.15-1

「なぜコンサートチケットを買うの?」と問われれば「美の空間を買いに行く」と私は答えるかもしれません。「美」の定義は多岐に渡ります。毒も美になりうるし、醜さえ蜜の味がすることもある。音で表現されるその世界に浸り、自分の内側が大きく動いていく感覚・・・それはとても能動的な時間。コンサートは私に多くのドラマを与えてくれる空間です。

ペライアはそういう意味で、ペライアでしか聴けない音があって、今回もつくづく「これを聴くためにここに来た!」と思わせてくれる瞬間が何度も訪れました。私はペライアの弱音、そして生まれたてのようなフレッシュな音たちに、たまらなく心が溶かされてしまいます。2年前に聴きに行った時(その時のレポ→こちら)感じたのと同様に、ギリギリの耳と筋肉のコントロールで創られるであろう、細かいレース仕立てのスカーフのような繊細で美しい音で紡がれるバッハやショパンの緩叙部分は、ペライアでしか聴けない世界。しかもたぶんペライア自身、その世界を創るのに身らの集中を絞り込み、究極のところで創っているのではないか。その「ツボ」のような所にピタっとはまるかどうか、その日の調子や環境も影響するように思われ・・・そこまで研ぎ澄まされた上で生まれてくる音のように感じるのです。純粋で無垢で、それでいてほんのりと温かみがあり・・・ノクターンの余韻は、コンサートからの覚醒が難しいほどでした。

ここからは余談。ペライアのショパンには、今回も驚くことがありました。スケルツォ2番の冒頭のBの延ばしが無かった。確かに曲を通じてこのモチーフでBの延ばしがあるのはここだけであとは休符。こういう版があるのでしょうか。初めて聴くバージョン。アンコールのOp.25-1も2ページ目を2回弾いていて、これも初めてでした。

ペライアは、プログラム的にもぜひ若いピアノを学ぶ人に行ってほしいと思うピアニストの1人。またの来日を心待ちにしたいです。

吉川隆弘さんのリサイタル - 2013.05.29 Wed

通常のお仕事のほか、先週はチェンバロのレッスンへ。7月に弾くヘンデルのヴァイオリンソナタの伴奏(通奏低音)を見ていただきました。ヘンレ版で持っていったら、リアリゼーションしてない楽譜(右パートが書かれていない、左の通低数字&Vnパートのみの楽譜)で弾いてみることを勧められました。こんな名曲を、自分でリアリゼーションするなんて畏れ多くて思いもつかなかったのですが、レッスンを受けてみて既成のリアリゼーションを少し自分なりにアレンジできるかもしれない、と思いました。リアリゼーションしていない譜面だと、Vnパートとの関係性がよく見えて骨組みがよりわかるので、通低だけの譜面も併用しつつ練習を進めていこうと思います。当日はチェンバロではなくピアノで弾くので、その辺りも反映できたらいいなぁ・・・と、自らへの希望はふくらむ(笑)

そして24日(金)は吉川隆弘さんのリサイタル@白寿ホールへ行ってきました。吉川くんは大学同期で現在ミラノ在住。卒業以来連絡はとれていなかったのですが、数年前にツィッター(飽きっぽい私は、すでに休止状態)で再会、今回久しぶりに演奏を聴きました。学生時代から抜群の音楽センス。学園祭で弾いたラヴェルのpfコンチェルトのアンコールで、同じくラヴェルの「ハイドンの名によるメヌエット」を弾いたのですが、その繊細さといったら・・・あの空気感は今でもよく覚えています。それからこの曲が大好きになって、自分でも弾くようになり時々生徒さんの課題にもします。

今回はオールショパンで、前半は24の前奏曲、後半は2番ソナタとバラード2&4番というプログラム。学生時代よりも音楽が自由になっていて、(先入観もあるかもしれませんが)彼の住むイタリアの香りもするように感じました。フレーズの歌い方のセンスはやっぱり吉川くんでしか聴けないと思わせる所が随所にあり、そういうことが演奏家として最も大事なのかも、と思いながら帰路に着きました。違うプログラムではどんな風に歌うのだろう→次の演奏会へ足を運びたくなる。彼はそうしたエッセンスを、聴いた後に残していく演奏家、と思いました。

この日は他にも嬉しい再会。やはり同期、そして同門でもありブログでも繋がる伊藤野笛くんと会えました。伊藤君はドイツ・ハンブルク在住。数日前にムジカーザでリサイタルがあった(彼のプログラミングはいつも興味をそそられるものばかり!)のは知っていたのですが、お知らせをいただいた時にはすでに都合がつかず、今回は聴けなかったのです。前回、テノール歌手とのドイツリートの演奏会へ行って以来だから、4~5年ぶりで会いました。日本滞在ぎりぎりで吉川君のコンサートに来れたそう。この前小林先生の喜寿お祝いで他2人の同期生には会っていたので、今年は大学の同期同門全員に会えた!卒業してそれぞれの場所で活動していると、なかなかないことです。そして、吉川くんと同じミラノ在住の憧れのK田先生、我が家のピアノの主治医・調律のW辺さんにも思いがけずお会いでき嬉しかったです。

仕事などで行けないことも多いのですが、なるべく同級生たちのコンサートに足を運べたらと思っています。また吉川君や伊藤君の演奏を聴ける日が、今から楽しみです。

ユジャ・ワン ピアノリサイタル - 2013.04.24 Wed

4月21日(日)サントリーホールへ、今話題の26歳中国出身の女性ピアニスト、Yuja Wang(ユジャ・ワン)のリサイタルを聴いてきました。色々な意味で衝撃のリサイタルでした。

ユジャ・ワンの存在を知ったのは、Youtube。ちょうど編曲物を検索していて、モーツァルト:トルコ行進曲ヴォロドス編(超・超・超絶技巧!)を弾いている彼女の映像に行き着き、あまりの凄さにア然としました。ライブへ行きたいと思い、前回来日時に紀尾井ホールでのリサイタルを取りたかったのですが、電話した時にはすでにsold out。今回はサントリーホールの他にも5箇所のツアーで、益々人気が高まっているようです。この日のプログラムは、スクリャービン:2番ソナタ、プロコフィエフ:6番ソナタ、リーバーマン:ガーゴイル、ラフマニノフ:2番ソナタ。

登場からしてビックリ。黒(後半は赤にお着替え)のタイトなミニスカート&肩と胸のあいたドレスに、13センチ(らしいです)のヒールで歩きにくそうに長い舞台を歩き、ピアノにしなだれるかのように手を付きバサッとお辞儀。エレガントとは程遠い(笑)ステージマナーとしては突っ込みどころ満載の、クラシックコンサートではまずお目にかかれない姿です。

ピアノの前に座ると・・・無駄のない奏法から繰り広げられる超絶技巧やリズムの切れ、という彼女の最大の持ち味はもちろんなのですが、その音色にバラやジャスミンの香が漂いそうな、女性的で官能的な所が、私にはとても魅力的でした。これだけのプログラム、男性的に弾く人はいるかもしれない。でもユジャ・ワンのアプローチは、女性の持つ鋼のような強さと華やかな官能が、too muchになりすぎない按配でスタイリッシュに構成される。リサイタル中、片時も飽きるということがなく、時に酔わされ時に覚醒させられ、作品の魅力をどんどん引き出す彼女の演奏に、胸の高まりを抑えきれない2時間でした。曲への正統的なアプローチと、あの舞台マナーとのギャップも凄い(笑)

それにしても、彼女の筋肉のセンサーはどうなっているのだろう。あれだけの強靭なタッチを寸時の狂いもなく弾いた直後には、ベルベットのような柔らかい音色を出す。普通、筋肉が震えてコントロールできないと思うのだけれど。この日はツアー最終日で連日の疲れもあるのではと思うのですが、全く感じさせず。世界の若手トップクラスの実力とはこんなにも凄いのか、と思いました。これからどんな風に成熟していくのか、益々興味が沸きます。

まだYuja Wangから覚めやらず。Youtubeで再び聴くも、ライブを知ってしまうと少し物足りなく感じてしまいます。あの響き、音色は、やっぱりライブかな。でもどんな格好で弾いているのか、貼ります。この映像は紫ですね~。
ユジャ・ワン plays スクリャービン

彼女の超絶技巧が味わえる1曲。
ユジャ・ワン plays シュトラウス:Cziffra's Polka

しばらく弾くのがイヤになりそう・・・ いやいや、練習せねば!!

コンサート行脚 - 2013.03.29 Fri

2~3月に行ったコンサートのまとめです。

<2月20日(水)フランチェスコ・トリスターノピアノリサイタル@王子ホール>
斬新なプログラムに惹かれ、行ってきました。自作・ブクステフーデ・バッハ。ブクステフーデの32の変奏曲は、ト長調という同じ調性を持つこともあり、ゴルドベルク変奏曲への影響も言われている曲だそう。それにしても、32という数字は、その後ベートーヴェンに至るまで引き継いでいくのですから、面白いです。これを生で聴けたのは貴重でした。

<3月9日(土)稲積亜紀子ピアノリサイタル@所沢市松井公民館ホール>
高校・大学の先輩で、学校でもお世話になる稲積先生のリサイタル。接点が多かったはずなのに、意外にも演奏を聴くのは今回初めて。特に後半のブラームス3番ソナタは圧倒されました。男性的なパワーも兼ね備えながら、瑞々しく繊細な音創りに接し、音楽に浸れる喜びを感じた時間でした。こういう先輩がいらっしゃることが目標と刺激になり、また私も勉強しなくては!と襟を正す気持ちになります。主催の「松井クラシックのつどい」のチラシは、所沢ミューズの公演に行くとよく目にしていました。クラシックが本当にお好きな方々が聴きにいらしていて、またコンサート後の演奏者へのインタビューなどもあり、温かな雰囲気も印象的なコンサートでした。

<3月18日(月)マリア・ジョアン・ピリス(Pf)&アントニオ・メネセス(Vc)デュオリサイタル@すみだトリフォニーホール>
内田光子さんと並んで、日本に来日する際にはゼッタイ行きたいと思うピアニスト、ピリス。今回もその多彩な音色と自然な歌心に酔いしれた一晩でした。ソロは1曲のみ、シューベルト:3つのピアノ曲D.946。この曲が大好きな私は、これをピリスで聴けるなら、この1曲にチケット代注いで全然構わないと思ったほど。&メネセスとのデュオ、ベートーヴェンの2番と3番のチェロソナタも、時間が経つのが惜しまれる気持ちよさでした。この日はスケジュールが詰まっていて少々疲れ気味でコンサートへ行ったのですが、終わると元気。ピリスの音楽に、体も正直です。

<3月27日(水)今峰由香ピアノリサイタル@ムジカーザ>
この春は4月のカワイ表参道での講座とレッスンに加え、大阪と東京でリサイタルされた今峰先生。モーツァルト、ベートーヴェン、ハイドン、シューベルト、と王道のドイツ&オーストリア作品でのプログラム。留学時代は今峰先生の演奏を聴くチャンスが多くありました。ここ最近は講座などで触れることはありましたが、まとめてリサイタルという形で聴くのは10年ぶりです。時を経て先生の演奏を拝聴して、心に響くものが沢山ありました。先生の揺るぎないものをベースにしながら、さらなる変化と熟することの意味を教えていただいた一夜。演奏へのアプローチ、真摯な姿勢は、私にとって大きな背中です。

昨日、一昨日は、奏楽堂であった「ショパン」の講座を2つ聞いてきました。こちらのレポも近いうちに書き留めておきたいです。上野公園と谷中霊園の桜も楽しめました

ブラームスで聴き納め - 2012.12.19 Wed

お世話になっている方々とお会いしたり、チェンバロのレッスン、選挙、自分メンテのマッサージetc、お出かけ日も多かった1週間。土曜日は友人のピアニスト、ブログでもつながる草冬香さんと、ヴァイオリニストの竹原奈津さんのデュオコンサート@カワイ表参道パウゼへ行ってきました。

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J.ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ全曲
第1番 ト長調『雨の歌』Op.78
第2番 イ長調 Op.100
第3番 ニ短調 Op.108

冬香さんの大学院修了演奏会@浜離宮朝日ホールのベーゼンで弾いたバッハ「ゴルドベルク変奏曲」は、鮮烈な印象でした。今回は、室内楽を愛する者であれば誰もが憧れる、ブラームスのVnソナタ全曲という意欲的なプログラム。冬香さんのチャーミングで柔らかな弱音が冴え、同じフライブルク音大で学んだ竹原さんとの信頼関係が伝わる、温かな余韻を残してくれた、今年の聴き納めコンサートになりました。内容的にも体力的にも大変な3つの作品を、一晩で弾き切ってしまう2人に敬服。あ~、いつかまたブラームスの室内楽、やってみたい!と思いました。ドビュッシーイヤーでしたが、行ったコンサートではブラームスを聴くチャンスが多かったなぁ。私にとっては憧れの憧れの、また憧れのような作曲家。いつか近づいてみたい・・・そんな存在です。冬香さんは同門の後輩でもあるのですが、コンサートへ来ていたやはり同門の友人に久しぶりに会うこともできました。休憩時間や帰り道、話に花が咲きあっという間に学生時代へタイムスリップしました。

今年も残すところあと僅かですね。大掃除・・・目下頭痛のタネ(笑)

11月&12月コンサート感想 - 2012.12.11 Tue

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バード:パヴァーナとガリアルダ第一番、荒涼とした森へ
ブル:なぜ訊くの、王様の狩り
トムキンス:バラフォスタスの夢
ファーナビー:スパニョレッタ
ブル:ファンタジア第一二番、ファンタスティック・パヴァーナとガリアルダ
アストン:ホーンパイプ
ティスダル:半音階的パヴァーナ
フィリップス:ファンタジア ト調、悲しみのパヴァーナとガリアルダ

11月1日は東京オペラシティ近江楽堂で行われた、チェンバリストの坂由理先生のリサイタルへ。坂先生に師事して5年。先生の博学と演奏へのアプローチはいつも刺激的です。今回は、2台のチェンバロが並び、イギリス・ヴァージナル時代の作品をまとめて聴ける稀なコンサートで、超絶技巧の数々と時代の香りを存分に味わいました。イギリスの鍵盤作品は宝庫。先生のこだわりのプログラムノートも大変面白く、興味深い内容でした。


          ツィメルマン
ドビュッシー:「版画」1.パゴダ 2.グラナダの夕べ 3.雨の庭
ドビュッシー:前奏曲集 第1集 より
2.帆 12.吟遊詩人 6.雪の上の足跡 8.亜麻色の髪の乙女 10.沈める寺 7.西風の見たもの
シマノフスキ: 3 つの前奏曲(「9つの前奏曲 作品1」より)
ブラームス: ピアノ・ソナタ 第2番 嬰へ短調 作品 2

先週末はツィメルマンのリサイタル@所沢ミューズへ。今年はあまりコンサートへ行けなかったのですが、このチケットは早々に取って楽しみにしていました。音の陰影と光のコントラストは視覚的な効果さえ感じ、まばゆい程。前半のドビュッシーも素晴らしかったですが、シマノフスキとブラームスは輪をかけて染みました。ブラームスの2番のソナタは、なかなかリサイタルでお目にかかれないけれど、ツィメルマンのエネルギッシュでフレッシュな音楽に、若きブラームスへ思いを馳せました。我が家から比較的近い所沢ミューズに、いつも来てくれるので嬉しい!

コンサートへ行く、など - 2012.10.31 Wed

先週末~今週のいろいろ。プログラムノートを書き終え、デザイナーさんからのレイアウトも上がってきて最終的な詰めの段階になってきました。練習とレッスンという日々ですが、今回のリサイタルでは初めてベーゼンドルファーを使わせていただくため、お世話になるビーテックさんで練習させていただいたり、コンサートにもいくつか行ってきました。

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鈴木雅明さんのチェンバロCDは愛聴盤。ライブで拝聴したいと長らく願っていました。心から音楽の素晴らしさを味わわせていただいた一夜。キューブホールのサイズで聴けたのも贅沢の極みでした。ビーバーの16のロザリオのソナタは、いつか全部聴いてみたい!曲ごとの調弦を変えるスコルダトゥーラという技法、凄いですね。だって「復活」に至っては、弦にクロス(十字架)が出来る仕掛けもあるというのですから、懲り方・神秘性にしびれます。曲の奥へ奥へと入っていく力に引き込まれ、すっぽりとそこだけ時間が切り取られるているような、静かで深い所へ連れて行ってもらったような、そんな心持になりました。

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昨夜は友人でもある飯野明日香さんのリサイタルへ。今回は全て一柳作品という画期的なコンサートでした。特に「タイム・シークエンス」は凄かった・・・これだけまとめて一柳慧氏のピアノ曲が聴けるというのは、なかなか無いそうで、日本を代表する作曲家の個展を聴けて、貴重な体験でした。前後半の雰囲気をここまで変えられるのも、彼女にしかできない世界だろうなぁ。毎回、意欲的で趣向をこらしたステージに心打たれます。

ブッフビンダー(ピアノ)アルミンク(指揮)新日本フィル~ブラームスPf協1、2番 - 2012.06.22 Fri

19日(火)、ルドルフ・ブッフビンダー(ピアノ)、クリスティアン・アルミンク(指揮)、新日本フィルハーモニーによるブラームス:ピアノ協奏曲1番、2番@すみだトリフォニーへ行ってきました。

このプログラムには特別な思い出が。15~6年ほど前ウィーンで聴いた、ブッフビンダー50歳バースディ記念コンサートが同じプログラムだったのです。ミュンヘンでお世話になっていた方がブッフビンダーの大ファンで、ウィーンでコンサートがあるから早苗さんも一緒に行かない?と誘ってくれました。雪が降るなか夜通し車を走らせてくださって、途中作ってきたお弁当を食べながらウィーンへ。今でも「ブッフビンダー」と聞くと、彼女の旧型ビートル(車)と共にミュンヘン→ウィーンへ行ったこの旅が思い出されます。

というわけで、このプログラムを目にした時には、あの思い出のコンサートを再び日本で聴けるなんて!と心が躍りました。ブラームスのピアノコンチェルト2曲を一晩でやるのもかなり稀です。それを2度も、同じピアニストで聴けるチャンスを逃してはならない(笑)この情報を知る前にすでに買っていた同日のコンサートチケットを生徒にあげて、取り直しました。

前半が2番、後半が1番、という演奏順。冒頭から十八番のプログラムを熟知している余裕があり、まるでホームグラウンドで演奏しているよう。今にもご自身が指揮しだしそうな位のオケとの一体感、協奏曲というよりピアノ付き交響曲とも言えそうなアプローチでした。応えるオケも、共にブラームスの世界を築き上げていく親密感があって、こういう音楽を聴けるのは幸せ。コンチェルトの演奏会では、時に張り合ったり、ソリストは所詮ゲスト、という風に感じる時もあるのだけれど(それはそれで面白いのですが)、お互いが一緒に音楽を創っている、というコンチェルトはまた格別です。

ブラームスの2曲のコンチェルトは、何度聴いてもホント名曲。どこを取っても美味しくて、特に緩叙楽章の美しさは、涙ナシには聴けません。ブッフビンダーの甘さ少なめ、余計な感傷はまとわない男・円熟のブラームス!という感じもよかったです。2番の3楽章のチェロと木管の絡み、1番の2楽章の出だしの美しさには目元がにじんでしまいました。2番の成熟したブラームスの完成度もたまりませんが、1番の若さあふれるエネルギーと壊れそうな繊細美にも心奪われます。

新日フィルのコンサートは久しぶりでした。私の席の周りは常連の方が多かったようで、ご贔屓の楽団員さんの話とか、前回のこのプログラムの時はどうだったとか、来シーズンはこれは聴き逃せないとか、会話の端々から愛されているオケなんだなぁと感じました。何だかとても納得。温かな親近感とフレッシュさ、また行きたくなるの、わかります。

帰りは台風4号が最も近づいて大荒れの時間でした。バケツから水をかぶったようになりましたが無事帰宅。お風呂入って、ちょっとワイン飲みながらプログラムをめくって余韻を味わう。至福の一瞬。ブラームスの後味は、ワインと抜群に合います

クリスティアン・ベザイデンホウト フォルテピアノリサイタル2012 - 2012.06.02 Sat

フォルテピアノで聴く古典の面白さを私に初めて教えてくれたのはアンドレアス・シュタイアーのCD。シュタイアーの演奏はドキドキワクワクする宝箱のようで、1度ライブを!と願っているアーティストです。

考えてみれば、フォルテピアノだけのリサイタルって行ったことないなぁ、プログラムも魅力、チラシもステキ、王子くらいのサイズのホールで味わえるetc・・・という理由で、クリスティアン・ベザイデンホウト(リンクサイト内のインタビューも面白いです)のリサイタルへ行ってみることにしました。オール・モーツァルト・プログラムで2夜のうち1日目(5月29日)へ。

ピアノ・ソナタ 第12番 ヘ長調 K332
「女ほど素敵なものはない」による8つの変奏曲 ヘ長調 K613
幻想曲 ハ短調 K396
ピアノ・ソナタ 第13番 変ロ長調 K333

王子ホールの舞台に、モダンピアノではなくフォルテピアノが置いてあるのを初めて見る。さすがに小ぶり。そして登場したベザイデンホウトさんは、背が高くチラシ通りの好青年です。彼がフォルテピアノの前へ座ると一段と楽器が小さく見えました。

2つのソナタと変奏曲、ファンタジーと、モーツァルトの鍵盤曲の多彩さを存分に味わえるプログラムでした。シュタイアーの演奏もそうですが、ソナタの提示部などリピートが美味しい。そして再現部はまたさらに美味しい。リピートでは奏者によるちょっとした装飾が施されるのですが、これが楽しいのです。同じことはしない、作曲家×演奏者のコラボになって戻ってくる。332、333共に、とても有名なソナタですが、いろんなことが聴こえてくる演奏でした。こうやって弾いてもらうと、ソナタ形式ってやはりよくできているなぁ、と思いました。

ベザイデンホウト氏が紡ぎだすモーツァルトは、カラフルでポップ、彩鮮やか。1曲1曲、小さなオペラやオペレッタを見ている感じでした。いや~言うまでもなく、モーツァルト天才ですね。この展開はないだろうっていう驚きの仕掛けを、いいタイミングで粋に入れてくる。この耳をくすぐるようなセンス、たまらないです。フォルテピアノだとペダルがにごりにくく、モダンで弾くよりずっと長いペダルを使っている箇所や、細かい音符の駆け抜ける颯爽感など、フォルテピアノならでは出せる響きも堪能。アンコールは「グラスハーモニカのためのアダージョK356」と「ソナタK330より第2楽章」でした。ベザイデンホウトさんは、モダンもチェンバロも弾くそう。最近は、鍵盤楽器なら複数弾けるという演奏家が増えてきている気がします。

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モダンピアノのリサイタルではお目にかかれない光景。チェンバロの時と同様に、コンサート後は楽器を撮影する人が集まります(私もその1人)。この日の楽器は、ウィーン時代のモーツァルトが愛用したというワルター製のレプリカ(復元楽器)、68鍵、膝式2本ペダルのフォルテピアノでした。かかとを高くし、膝で巧みにペダルを操作しているのを見るのも新鮮。コンサート前はイマイチ体調がすぐれなかったのですが、モーツァルトとベザイデンホウトのおかげで、聴き終えた後は身体の調子がよくなっていました。モーツァルトを聴くと植物がよく育つ話も有り得るなぁと実感(笑)

ちなみに翌日の第2夜は下記のプログラムだったようです。こちらも聴いてみたかったなぁ・・・

ピアノ・ソナタ 第5番 ト長調 K283
前奏曲とフーガ ハ長調 K394
メヌエット ニ長調 K355
小さなジーグ ト長調 K574
幻想曲 ニ短調 K397
「私はランドール」による12の変奏曲 変ホ長調 K354
ピアノ・ソナタ 第9番 ニ長調 K311

大嶺未来 公開録音コンサート - 2012.05.10 Thu

GW後半3日間は家にお籠りしてレッスン、練習の日々でした。毎朝ピラティスのDVDをやり、体調はすこぶる好調、食欲も好調・・・あと1キロのダイエットがなかなか進んでおりませんそして最終日5月6日はピアニスト大嶺未来さんのピティナ公開録音コンサート@東音ホール(巣鴨)へ出かけてきました。

ハイドン:ソナタ 第13番 ト長調 Hob.XVI:6 「パルティータ」
シマノフスキ:九つの前奏曲 op.1
ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」

大嶺さんとは昨年のピティナ新曲審査の演奏でご一緒したのをきっかけに知り合いました。その後も何かとご縁があり、1度コンサートへ行ってみたいと思っていたピアニスト。そして、ここ数年ハマっている?!30歳前後の留学して鍛え上げられたピアニストのコンサートということもあり、楽しみに行きました。

うわ~、なんて切れ味のよい音!ハイドンの出だしからエッジの効いた語り口が、耳の集中を高めてくれます。彼女の発音の良さは、このコンサートの基盤になっているように思いました。迷いなく意見を言ってくれている潔さがあり、それは演奏の説得力を増します。ハイドンのこちらの意表を付く驚きの展開に、お~そう来るのか!と面白さを味わいました。

シマノフスキはショパンやスクリャービンの影響も聴こえてくる小品集。初めて聴きましたが、アンコールなどでも使えそうな美しい曲もありました。最近よく弾かれる「主題と変奏」や「4つの練習曲」も若い作品番号のものですが、シマノフスキの初期作品にはうっとりするような美しさと独特の陰影があります。

メインの「展覧会の絵」、大嶺さんの充実ぶりと実力を知る演奏でした。集中力と響きの通る音のパワーがすごくて、後半へ行けば行くほどグイグイ迫ってくる。最後の方は圧倒されてしまい、うるっときました。ペダルを少なめにしてアーティキュレーションを出すことで、皮肉っぽさや地から湧き出るようなリズムの切れが強調され、いつも聴き慣れているはずのこの曲の知らなかった側面も聴くことができました。

大嶺さんは11年に及ぶ留学生活、国際舞台の様々な経験から、ぶれない芯のある音楽を自分の内側に育ててきた人、と感じました。それは多分想像するに、辛く厳しいことの方が多かったかもしれない(彼女が留学していたポーランドの寒さを思うだけでも震えます・・・)、ピアノのために音楽のために20代を注いできたその情熱も演奏から伝わって、胸がいっぱいなりました。&、私も、もっともっとさらわなくては!!という気持ちがMAXに

終演後は夕立のような通り雨。やはり新曲で一緒に演奏している飯野明日香さんも来ていたので、雨が止むまで大嶺さん、ご家族、ピティナのJさん含めおしゃべり。このコンサートは終演後に、ワインなど飲み物が出て懇談できるのです。刺激を受けれるピアニストたちが周りにいることに、感謝した日でもありました。

メルニコフ「ショスタコーヴィチ:24のプレリュード&フーガ」リサイタル2012 - 2012.02.28 Tue

ショスタコの作品の中に強烈に好きな曲がいくつかあり、その数曲はこの曲集のものです。いくら好きでも、家でCDで3時間以上かかる24曲を通しで、何も作業せずステレオの前に鎮座して聴くか??もちろんしません、できません(笑)でもチャンスがあれば1度通しで聴いてみたい曲集、と思っていました。チケット発売初日に買ってスタンバイ。メルニコフ(ロシア・'73年生まれ)は、初めて聴きに行くピアニストです。

リサイタル後の不思議な感じ・・・母親の胎内を潜って前世までたどって、そして生まれ変わりまでも予兆しているような・・・ショスタコの24曲には、古い聖歌や民謡、バッハ、そして無調まで網羅され、その響きの旅に出かけてきた時間。

1~12(休憩)13~16(休憩)17~24 という区分で演奏。特に13曲目以降、メルニコフの作り出す響きの不思議な世界に引き込まれていきました。ペダルのテクニックもすごい。真ん中踏みながらウナ・コルダも踏んでいる。もちろん右のペダルも。特にウナ・コルダを使ったノスタルジックな柔らかなラインが印象的。クリア弱音も素晴らしいけれど、このノスタルジック弱音、沁みました。

このプログラムを1日でやるのは世界でも他に例をみないそうですが(できる人が出てきたことに、もしかしたらショスタコーヴィチ自身が驚いているかもしれない)、24曲をチクルスで考えたいと言っていたメルニコフだからこそ表現できる空間、世界唯一のリサイタルだったと思います。いやはや、こんなピアニストが出てきちゃった。近未来のリサイタルの形でしょうか。20~30年後には、このプログラムがスタンダードになっている、そう珍しくない、という時代も来るのかなぁ。チクルスものをやることは、体力や珍しさという面も話題にもなりますが、メルニコフの取り組みはそういうこととは一線を引いた「意味のあることだからやる」という信念に基づいている。リサイタル後に行われたアフタートークからも、その一端に触れる言葉を聞くことができました。

「OP.87」(この曲集の作品番号)と大きく書かれたTシャツを忍ばせ、最後のお辞儀にはシャツのボタンを外しお披露目。3時間超えの余韻にちょっとクスっとさせる粋な計らいも見せてくれました。

メルニコフのCD
ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ Op.8、クリスティアン・ルブレ制作によるメルニコフとシュタイアーのインタビュー (ボーナス特典映像) [Import] [2CD + Bonus DVD] [輸入盤・日本語解説書付]ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ Op.8、クリスティアン・ルブレ制作によるメルニコフとシュタイアーのインタビュー (ボーナス特典映像) [Import] [2CD + Bonus DVD] [輸入盤・日本語解説書付]
(2010/11/01)
アレクサンドル・メルニコフ

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コンサート後のアフタートークの様子
コチラ

南西ドイツ放送響バーデン=バーデン&フライブルク、フランソワ=グザウ゛ィエ・ロト(指揮) - 2012.02.17 Fri

昨夜は 南西ドイツ放送交響楽団バーデン=バーデン&フライブルク、指揮フランソワ=グザヴィエ・ロト、ピアノ萩原麻未さんのコンサートを聴きにサントリーホールへ。関係者のみのクローズドコンサートでしたが、チケットが巡ってきて聴いてきました。

ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調 <ピアノ:萩原麻未>
マーラー:交響曲 第5番 嬰ハ短調

恥ずかしながら無知で、オケと指揮者のお名前は初耳、注目の若手ピアニスト・萩原麻未さんのピアノ目当てに行くことにしたコンサートだったのですが、オーケストラも指揮者も魅力的で、とても楽しめた一夜でした。前半、まだあどけない表情の漂う可愛らしい萩原さんが登場。その甘い雰囲気からは想像できないパワフルでリズムの切れのいい、自由で濃厚なラヴェルを聴かせてくれました。若くてフランスで勉強して・・・と聞いていたので(勝手に)線の細い感じをイメージしていたのですが、全く華奢なタイプではなく何でも弾きこなせてしまうであろうキャパシティの広さと器の大きさを感じました。ロシアものなども聴いてみたいピアニストです。いや~チョコチョコっと小走りに出てくる初々しい感じから、ピアノに座ると真っ向スゴイ。肩の辺りから上半身の筋肉を見ると、練習してるんだろうな鍛えているなぁと思います。萩原さんのチャーミングさは、これから益々人気出そうな予感。オケも萩原さんのリズムの良さを推進力を持って支えていて、この曲の面白くセンスたっぷりのキャラクターを爽やかに味わわせてくれました。

後半はマーラーで、編成もグッと大きくなります。マーラーを生で聴くのは久しぶり。いったいマーラーの頭の中はどうなっているんだろうか、ということを終始感じた時間でした。各セッションで違うモチーフを同時にやっていて、そうかと思えば次の瞬間にまた趣の異なる音楽が始まる。予知できない想像できない展開がずーっと続いていくのです。自分では思いもつかない、想像を超えたわからない世界なのだけど「これはスゴイことに違いない」と震撼するような感覚。マーラーの世界は、同じ人間でありながら、こんなことを音で表現しようとした人がいたんだな、と驚かされます。彼の頭の中には、たぶんいくつもの部屋があってそれが同時に鳴り出すんじゃなかろうか、それがノーマルな状態だったのではなかろうか。これはオケでしか表現できない世界だろうな、と思いました。これだけの素材を同時に奏でることは、何台ピアノを使ってもやはり不可能な気がします。南西ドイツ放送響のサウンドも鮮やか。オケの中に小動物が沢山うごめいていながらも、それが束ねられ大きなひとつの生命体のよう。細かいニュアンスまで聴き取れて、特に空気感や軽さのある表現に魅力を感じました。前半も含め、緻密でありながら音楽の流れや見通しが良く、これだけ長くぎっしりと味噌の詰まった音楽でも、後味に重さや疲労感が全く残りませんでした。

何回聴いたらマーラーを頭のレヴェルで少しでも「わかってきた!」と思えるようになるんだろう。こういうものを演奏してしまう指揮者や演奏しているオケの方々って凄い。聴きながら、脳みそが追いつかない感じが付きまとっていました。それだけに引きつけられて、あれって何だったのだろうと考えてしまう。またチャンスがあれば、生マーラーで脳内革命を体験してきたいものです。人間って音楽って、益々わからくなってきた。当たり前か(笑)

アファナシエフ ピアノリサイタル~リストとその時代へのオマージュ「葬送」 - 2011.11.20 Sun

春~夏にチケットをゲットした秋シーズン3つのコンサートのラストは、18日(金)浜離宮朝日ホールでのヴァレリー・アファナシエフのピアノリサイタル。アファナシエフの演奏を知ったのは、'99年にドイツでシューベルトの最後のピアノソナタ変ロ長調を聴いた時でした。当時からギドン・クレーメル(Vn)の共演者、風貌からも鬼才と名高かったアファナシエフ。奇抜な演奏かと思いきや、正統的なヴィルトーゾな印象を受け意外だったことを思い出します。その後、2001年頃発売されたリストのソナタのCD。大抵30分程で弾かれるソナタの演奏時間が41分38秒。これだけテンポが遅いってどんな演奏なのだろうと思い好奇心で購入。初めのG(ソ)の音から次のGへ、なかなか音が出てこない。その間の取り方はCDながら暗雲がたちこめるようで怖かった。たっぷり41分かかっても、長いという感じはなく必然を感じ、今度彼がリストを弾くときには行ってみたい、と思っていました。今回のプログラム、まずこの発想に驚かされます。

<リストとその時代へのオマージュ~「葬送」~>
ベートーヴェン:11のバガテル作品119より 第1番 第2番 第3番 第4番
リスト:4つの小品
リスト:悲しみのゴンドラ第2稿
リスト:暗い雲
ドビュッシー:前奏曲集第1巻より 3つのプレリュード、帆、雪の上の足跡、沈める寺
(休憩)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第12番変イ長調作品26より 第3楽章「葬送行進曲」
ショパン:ピアノ・ソナタ第2番変ロ長調作品35より 第3楽章「葬送行進曲」
ワーグナー/リスト: 聖杯への厳かな行進曲
リスト:詩的で宗教的な調べより「葬送」

前半はリストの晩年の作品を中心に据え、ベートーヴェンからの影響、そしてドビュッシーへの流れを彫りだして行きます。まず出てくるなりお辞儀もそこそこにベートーヴェン。長い指を伸ばし、はらりはらり指先を舞わせるような独特のタッチから透明感のある明るい音が聴こえます。演奏後は舞台袖へ。全部のプログラムを通し、曲間で拍手があったのはここだけでした。まるでプロローグのよう。そしてここからアファナシェフの真骨頂が始まりました。

よく知られているリストの作品は中年期のものが多くて、晩年の曲は馴染みが薄く、私も久しぶりにリストの無調に近い作品群をまとめて聴きます。不協和音と半音階が続く不気味な響きにだんだんと耳がとられていく。そう、小説を読んでいて決して読みやすい文体ではないのだけれど、いつのまにか集中させられてしまうような感じ。リストからそのままドビュッシーへ。まるでリストの延長の曲のように、宇宙的な響きが続行します。いつも聴くドビュッシーの同じ曲とは思えない。アファナシエフは独特の響きの世界をデフォルメしていき、前半の最後はブラックホールに吸い込まれるかのようでした。ここまで耳に息をつかせる隙を全く与えない。長編小説の上巻を読み終えた気分。

そして休憩後のテーマは「葬送行進曲」。最後のリストへ向けて、これまた凄いドラマを描くアファナシエフ。ここまで来ると彼が魔術師のように見えてきます。ペダリングが独特。和声ごとできれいに踏み変えず前の和音の残響がかぶってくるのですが、これがなんだかとても魅惑的で、いくつもの違う和声がひとつに聴こえるような不思議な錯覚になってくるのです。これだけ和声がかぶれば汚いはずなのに、汚いどころか宇宙的な感じがする。どういう聴き方でこんな響きの世界を創れるのか。ショパンの葬送の中間部は、ノスタルジーな回想だったり、天使のささやきだったり、いずれにせよ天上のイメージで弾かれる美しい場面ですが、アファナシエフは死の世界も悪くないよ、と言わんばかりに妖しい子守唄を聴かせます。音を上下であわせず、少しずらして弾く回数がこれだけ多いと、普通いやらしい演奏になるところがアファナシェフにかかると必然。ずれることで生まれる隙間の響きが美味しい。タイミングのセンスといい、誰も真似できない領域と感じました。

圧巻は最後のリストの「葬送」。左のオクターブの連続も、もう怖いくらい迫り来る死の影のようで、スターウォーズのダースベイダーを思い浮かべてしまいました。怖い・・・夢に出る・・・ピアノが震えるほどの迫力で全部の音をマックスで鳴らすも、これも宇宙の響き。最後の音を弾き終えるとまた愛想無くさっさと舞台袖へ。唯一、お花を渡した女性への微笑を見たときには、「お~、アファナシエフが笑った!」と心で感嘆の声を上げてしまいました(笑)この余韻ですから、当然アンコールなし。これでアンコールあったら今日の構成は壊れてしまう。作・演出アファナシエフ、の舞台劇を見ているようなリサイタルでした。

自分でも小説を書き、何ヶ国語も操るインテリジェンスで思考的なアファナシエフの音楽からは、音楽という枠組みを超えた文学の世界に近いものを感じました。そして独特の響きの世界観は、魔性が潜んでいてやみつきになりそうな癖になる味がします。

同じ日にピール=ロマン・エマールがトッパンホールでやはりリストをテーマにしたリサイタルをしていました。下記がプログラムだったようです。こちらも面白そうでしたね。私はまだエマールのライヴに行ったことがなく、実はアファナシエフとかなり悩みました。東京の秋シーズン豪華過ぎるぞ!

リスト:悲しみのゴンドラ(第1稿) S200/1
ワーグナー:ピアノ・ソナタ 変イ長調 《M.W.夫人のためのアルバム》
リスト:灰色の雲 S199
ベルク:ピアノ・ソナタ Op.1
リスト:不運! S208
スクリャービン:ピアノ・ソナタ第9番 《黒ミサ》
リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 S178

浜離宮くらいのサイズで聴けたのも嬉しかったな。できれば器楽や室内楽は、あまり大きすぎないホールで聴きたいです。リスト生誕200年に残るいいリサイタルが聴けました。

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プロフィール

高木早苗  Sanae Takagi

高木早苗 Sanae Takagi
都立芸術高校を経て、東京藝術大学卒業、ミュンヘン音楽大学大学院マイスタークラス修了。現在、都立総合芸術高校音楽科講師。
参考サイト:
ピティナ演奏者紹介
YouTube Sanaetakagiklavier
Instagram@sanaeklavier

★TACT Piano Master Class ★

予定:7/29、9/3、10/1、11/12、12/3 会場:スタジオ1619・西武線 新桜台駅徒歩1分☆クラス概要問い合わせ

生徒勉強会

2017年7月24日(月)

希望の家チャリティーコンサートVol.10

2017年9月16日(土)千葉・印西

いんば学舎草深ホール

共演:尾形祐香(Pf)

第21回「新しい耳」音楽祭第一夜

2017年11月3日(金・祝)午後4時〜サロンテッセラ(東京・三軒茶屋)

共演:相川麻里子(Vn)、重松希巳江(Cl)、植木昭雄(Vc)

メシアン「世の終わりのための四重奏曲」他 詳細後日

ピティナステップアドヴァイザー&トークコンサート

2017年12月10日(日)

スピカコミュニティプラザ 多目的ホール(茨城県筑西市)

筑西ステーション

ピティナステップアドヴァイザー

2017年12月26日(火)

台東区ミレニアムホール

上野ポリフォニーステーション

生徒勉強会

2018年1月26日(金)18時〜

Instagram

生徒勉強会 終了

2017年7月18日(火)16時〜

日比谷・松尾ホール

出張レッスン 終了

2017年6月17日(土)群馬

PTNA課題曲アドヴァイスレッスン 終了

2017年6月4日(日)チラシ

スタジオ1619- 西武線 新桜台/全日本ピアノ指導者協会・千代田支部

生徒発表会 終了

2017年6月3日(土)

保谷こもれびホール(西東京市)

ピティナステップアドヴァイザー&トークコンサート 終了

2017年5月28日(日)南城市文化センターシュガーホール(沖縄)

沖縄首里ステーション

出張レッス 終了

2017年5月13(土)、14日(日)鳥取・倉吉

ピティナステップアドヴァイザー&トークコンサート 終了

2017年2月19日(日)柏崎市文化会館アルフォーレ大ホール(新潟)

かしわざきステーション

東京佼成ウィンドオーケストラ定期演奏会 終了

2017年1月28日(日)東京芸術劇場

オケ中・チェレスタ

レスピーギ「ローマの松」

生徒新春勉強会 終了

2017年1月6日(金)

松尾ホール

2016年審査実績

2/6・13日本バッハコンクール全国大会、8/4・5ピティナG級二次、10/10日本クラシック音楽コンクール本選、11/27ショパンコンクールinアジア東京予選、12/19日本クラシック音楽コンクール全国大会

ピティナステップ主催 終了

2016年12月26日(月)台東区ミレニアムホール(東京)

上野ポリフォニーステーション

リサイタル 終了

2016年11月18日(金)19時〜

東京オペラシティ・リサイタルホール(初台)

リサイタル2016詳細

演奏会「小林仁 ピアノの世界」 終了

2016年10月22日(土)17時〜

洗足学園音大シルバーマウンテン1 F

チャイコフスキー「交響曲第5番より第4楽章」(2台8手)他 詳細後日

希望の家チャリティーコンサートVol.9 終了

2016年9月17日(土)14時〜

Vn:相川麻里子

いんば学舎・草深ホール(千葉・印西市)

リングラツィオライブ 終了

2016年9月10日(土)19時30分〜

Vn:相川麻里子

リングラツィオ(東京・江古田)

生徒勉強会 終了

2016年7月28日(木)午後2時〜5時30分

日比谷・松尾ホール

2016年ピティナ課題曲アドヴァイスレッスン  終了

2016年6月19日(日)

ピティナ千代田支部 ptna-tact@tact-fd.com

出張レッスン 終了

2016年6月12日(日)高崎(群馬)

生徒勉強会 終了

2016年6月5日(日)午後6時〜9時

大泉学園・ゆめりあホール

ピティナステップアドヴァイザー&トークコンサート 終了

2016年5月28日(土)

保谷こもれびホール・メインホール(東京・西東京市)西東京地区ステップ詳細

西東京パサパステーション

出張レッスン 終了

2016年5月14日(土)15日(日)

鳥取(倉吉市)

ピティナ新曲二次・実演審査 終了

2016年4月21日(木)

群馬交響楽団定期演奏会 終了

2016年3月19、20日群馬音楽センター/すみだトリフォニーホール

メシアン:トゥーランガリラ交響曲

オケ中・ジュドタンブル

リングラツィオコンサート 終了

2016年1月30日(土)19時30分〜

ピアノライブ

江古田(東京)

紅茶の樹コンサート 終了

2016年1月17日(日)15時〜

相川麻里子ヴァイオリンコンサート

善行(神奈川)

生徒勉強会 終了

2016年1月4日(月)午後3時〜6時30分

日比谷・松尾ホール

リンク@個人

(敬称略・アイウエオ順)

リンク@学校・団体